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東大・医学部に合格する世界史の勉強法:共通テスト、東大の論述対策を紹介!
世界史の勉強のコツ
世界史が難しいのは、タテ(時間軸)のみならず、ヨコ(世界地図)をマスターしなければならないことです。常に、教科書欄外や資料集の地図を見つつ、「同時代に他地域では何があったか」を思い浮かべながら勉強しましょう。
このような観点は共通テストでもよく問われます。
マンガで流れをつかもう!
マンガ 世界の歴史がわかる本(三笠書房)
漫画版世界の歴史全10巻(集英社)
まずは、お気楽に世界史の全体像をつかめるものを読み、超重要事項の軸を作ったほうが、その軸に記憶が引っかかり、遅いようで早く点数が上がります。「スモールステップ」ですね。
また、マンガはビジュアル、ストーリー、人物の感情などにより、脳科学上も記憶に残りやすいはずです。
最初は、3冊ほどで通史をざっと通せるものがいいと思います。「スモールステップ」です。次に全20巻くらいものに進みます。集英社版は文庫で出ているので、安く買えます。
問題で基本をチェック!
イチから鍛える世界史 入門編(学研)
入門編とあるように、高校世界史の基本の基本の部分を4択問題でチェックできます。このような問題集を使いながら集英社版のマンガを読むと、勉強が能動的になり、より効果的に記憶できます。
ほぼ全問解けるようになったら、次の段階に進みましょう。
教科書+音声!
アナウンサーが読む詳説世界史B(山川出版社)
山川出版社の詳説世界史Bは多くの人が受験に使う検定教科書です。その本文の音声を聴くことができます。
世界史のメインテキストにします。
ざっと聞きながら読むと、受験世界史の全体像を把握できます。問題集でわからないことがあったとき調べものに使えます。実力がついたら、通読、熟読すると、問題集でマスターできなかった抜けを埋めることができます。スマホアプリで倍速再生すると、目と耳から勉強でき、記憶が強化されます。
あまり、実力がないうちから通読メインで勉強すると、効率が悪いと思います。あくまでも、勉強は、問題を解くことをメインとします。脳は、アウトプットをしたほうが「こんなに使う情報なのか」と判断して、記憶に残りやすいようです。また、入試は問題の形式で出題されるので、問題を解くのが実戦的です。
ヒストリカの流れ図!
流れ図世界史図録ヒストリカ(山川出版社)
世界史の資料集
世界史のメインテキストにしましょう。
『ヒストリカ』は名作です。重要事項が「流れ図」でまとまっています。世界史に必要な、同じ地域の「タテ」の流れ、同じ時期に他地域で何があったかの「ヨコ」を一目瞭然で把握することができます。論述に必要な、歴史的意義なども、コンパクトに載っています。
このような図が頭に入っていれば、共通テストも論述も合格点を取れます。流れ図をコピーして、暗記ペンと暗記シートで隠すといいと思います。
復習の方法は、勉強法の基本の(1)短答問題型へ。
ただし、『ヒストリカ』は地図が弱いので、もう1冊資料集を持っておき、勉強している部分の地図などをこまめに眺めましょう。
共通テスト対策!
共通テスト世界史Bの点数が面白いほどとれる一問一答(KADOKAWA)
共通テストへの道世界史(山川出版社)
二次、私大で世界史を使わない人は、共通テスト世界史はおすすめしません。ヨコ(世界地図、同時代の他地域)の理解が大変すぎるからです。
共通テストではヨコの関係がよく問われます。こまめに、教科書欄外の地図、資料集、ヒストリカの流れ図で確認しましょう。
『一問一答』は、センターの過去問の選択肢を利用しています。分野別に再編成されています。
『共通テストへの道』は、センター試験の過去問が分野別に再編成されています。
学習を終えた分野から過去問を解くことができますし、実際にどんなことが問われているのかを知ることができます。
なるべくこの問題集を中心に勉強し、わからないことを教科書で調べる、という対策が、効果的に点数を上げることができるでしょう。医学部などで共通テストで高得点を取りたい場合、学校の授業と並行してこのような問題集を解けるようにすると受験が楽になるでしょう。
復習の方法は、勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
論述に強くなる!
判る!解ける!書ける!世界史論述(河合出版)
世界史論述のトレーニング(Z会出版)
世界史論述練習帳(パレード)
東大や京大など、論述問題が出る場合には、このような論述問題集を読みましょう。
ただし、東大や京大の論述問題は、初めて見るような観点から問われることもありますので、問題と答を丸暗記して的中を期待するのではなく、あくまでも知識の整理のきっかけくらいの気持ちがいいでしょう。
細かい知識を覚えるのではなく
・時代の背景、特徴
・出来事の意義、因果関係
・比較
などの視点を意識して勉強すると論述に強くなることができます。単問用にも、記憶のきっかけにするといいでしょう。
復習の方法は、勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ
この記事を書いた人
大学受験塾チーム番町代表。東大卒。
指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。
大学受験塾チーム番町
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