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【使い方】共通テスト地理B超重要問題の解き方(KADOKAWA):問題集と詳しい解説で高得点へ

 

大学入試共通テストの勉強法

共通テストへの道(山川出版社)

 

【使い方】共通テスト地理B超重要問題の解き方(KADOKAWA):問題集と詳しい解説で高得点へ

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『共通テスト地理B超重要問題の解き方』の使い方、レイアウト

 大学入試共通テスト地理B対策の問題集です。系統地理編(541ページ、193問)、地誌編(559ページ、177問)の2分冊です。分厚いし、しかも、2分冊なので、圧倒されて、やる気をなくしそうです。一方、問題数は、2冊合わせて、370問です。国立医学部志望などで、共通テスト地理Bで高得点を目指すには、網羅性の観点から、この程度の問題数を全問解けるようにするべきでしょう。

 

「知識、技能の整理」コーナー

 『共通テスト地理B超重要問題の解き方』が分厚いのはなぜか?
 まず、各テーマにつき、問題部分の前に、「知識、技能の整理」というコーナーが、2~5ページほどあります。ここの解説、図解、資料などが詳しいので、共通テスト地理がまだ、あまり仕上がっていない人でも、「知識、技能の整理」の部分を読んでから問題に取り組めば、『共通テスト地理B超重要問題の解き方』だけで、共通テスト地理Bを高得点に引き上げることができます。
 この「知識、技能の整理」コーナーは、一部が赤シートで隠せるようになっています(赤シートも付属しています)。一度、「知識、技能の整理」コーナーをざっと見たあとで、もう一度、赤シートで隠しつつ、隠した部分を思い出せるようにすれば、勉強がより能動的になり、記憶の定着を助けるでしょう。
 「知識、技能の整理」コーナーの最後には「地図帳をチェック」「重要用語をチェック」という、さらにまとめたようなコーナーがあります。
 共通テスト地理Bがある程度仕上がっている人の場合、いきなり問題部分に取り組み、問題の解説を読んでも、まだピンとこないことがあれば、「知識、技能の整理」コーナーに戻ってくると、解決するかもしれません。

 

問題集部分

 次に、問題集の部分があります。各テーマにつき2~5問程度です。この問題を、不正解だったら✓をつけ、ひたすら復習しつつ、全問解けるようにしましょう。
 入試が問題の形で出題される以上、どの科目も問題演習が大切です。その中でも、共通テスト地理Bは特に問題演習が大切な分野です。丸暗記ではなく、図表を読み取り、一般常識から推測し、といった、実際に問題演習を通して出ないと、得られないものが多いからです。逆に、たとえば、私大の日本史などは、極論、教科書などの読み込みでも、かなりなんとかなりますよね。

 

問題集の解説部分

 次に、問題集部分の解説が載っています。この解説が、分量が多く、非常に詳しく親切です。「知識、技能の整理」コーナーと合わせて、まだ、あまり共通テスト地理Bが仕上がっていない人でも、『共通テスト地理B超重要問題の解き方』だけで共通テスト地理Bを高得点に引き上げるのを助けるでしょう。
 また、この解説部分も、一部を赤シートで隠せるようになっています。赤シートで隠しつつ、解説を隠した部分を思い出せるようにすると、より勉強が能動的になり、記憶の定着を助けるでしょう。

 

『共通テスト地理B超重要問題の解き方』を難しく感じる人は

 『大学入学共通テスト対応地理ノート』(山川出版社)を答を見ながら、オレンジペンで書き込み、赤シートで消してできるようにして、基本を完成させましょう。
 わからないことがあったときの調べ物用のために『共通テスト地理Bの点数が面白いほどとれる本』(KADOKAWA)を持っておくといいでしょう。ただし、初心者がこのようなページ数の多い本を通読して勉強しようとすると、分量が多く、勉強としても受動的なので、うまくいかないと思います。記憶の定着は『地理ノート』がいいと思います。

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共通テスト地理B選択が向いている人、いない人

 向いている人は、日頃からニュースなどをよく見て、世の中に関心を持っている人です。共通テスト地理Bは、受験勉強だけでは、どうも限界があり(それでも、ちゃんと勉強すればほとんどの大学には受かりますが)、初めて見る図表を、常識から判断させるような問題が出題されます。また、知識の丸暗記より、少ない知識と図表の読み取りから、正解を導き出すのが得意そうな人は、共通テスト地理Bが向いていると思います。
 逆に、日頃から世の中にあまり関心を持たず、学校の成績が良くても、学校の勉強だけをがんばったようなタイプの人は、図表と常識から正解を導き出すような共通テスト地理Bの出題に苦労するかもしれません。また、図表の読み取りは、まあ「思考力」「分析力」を必要とするので、「丸暗記脳」の人は、向いてないと思います。上位理系の場合、世界史はきついですから、地理を選ばない場合、実質、日本史か倫理・政治経済の2択だと思います。

 

『共通テスト地理B超重要問題の解き方』の出版社の信頼性と実績

 『共通テストへの道』の出版社は、KADOKAWAです。共通テストの各科目の解説書である、見た目が黄色で有名な『大学入試共通テスト◯◯の点数が面白いほど取れる本』や『物理基礎・物理が面白いほどわかる本』、『坂田アキラの◯◯が面白いほどわかる本』シリーズ(黄色)、『世界一わかりやすい京大の理系数学・文系数学』(黄色)など、解説が詳しい本に定評があると思います。
 わかりやすさという面では、信頼性と実績は絶大だと思います。

 

『共通テスト地理B超重要問題の解き方』の目次

01.地図の発達と世界地図
02.地図で見る世界(各種統計地図)
03.大地形
04.プレートテクトニクス
05.平野
06.海岸の地形
07.氷河地形・カルスト地形・乾燥地帯・サンゴ礁海岸
08.地形図読図の基本
09.扇状地
10.氾濫原と(洪積)台地
11.気温
12.降水量
13.風
14.世界の気候
15.植生・土壌
16.農業の立地条件
17.農作物の特色と栽培条件
18.世界の農業地域1
19.世界の農業地域2
20.農業統計資料の分析
21.世界の水産業と水産資源
22.林産資源の受給
23.エネルギー資源とその利用
24.鉱産資源とその利用
25.工業立地と各種工業
26.先進国の工業化と発展途上国の工業化
27.工業製品の統計資料
28.開発と環境破壊
29.大陸規模の環境問題
30.地球的規模の環境問題
31.村落の立地と人々の生活
32.衣・食・住の文化
33.都市の立地と大都市圏の拡大
34.先進国の都市化と都市問題
35.発展途上国の都市化と都市問題
36.世界の人口
37.世界の人口問題・食糧問題
38.国家と国家群
39.人種。民族と民族・領土問題
40.交通の発達
41.情報・通信システムの発達と流通業の変化
42.世界の貿易
43.貿易による日本と世界の結びつき
44.東アジアの自然環境、韓国・北朝鮮
45.中国の自然環境と生活・文化
46.中国の産業の発展
47.東南アジアの自然環境
48.東南アジアの生活と文化
49.ASEANの経済発展と各国地誌
50.南アジアの自然環境と生活・文化
51.南アジア諸国
52.西アジアの自然環境と生活・文化
53.西アジア諸国
54.アフリカの自然環境と生活・文化
55.アフリカ諸国
56.ヨーロッパの自然環境
57.ヨーロッパの生活と文化
58.ヨーロッパの農業の地域的特色
59.ヨーロッパの工業とEUの発展
60.ロシアと周辺諸国
61.アングロアメリカの自然環境
62.アメリカ合衆国の生活・文化と農業の発展
63.アメリカ合衆国の工業の発展
64.カナダの自然環境と生活・文化・環境
65.ラテンアメリカの自然環境
66.ラテンアメリカの生活と文化
67.ラテンアメリカの産業の発展
68.オセアニアの自然環境
69.オセアニアの生活・文化と産業
70.ニュージーランドとオセアニア島嶼部、両極地方
71.日本の自然環境
72.日本の人口と都市問題
73.日本の工業の発展と貿易の動向

 

この記事を書いた人

大学受験塾チーム番町代表。東大卒。
指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。

大学受験塾チーム番町 市ヶ谷駅66m 東大卒の塾長による個別指導

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【感想・書評】花神(司馬遼太郎、新潮文庫) :村医者、塾の先生、大村益次郎の生涯

 

大学受験塾チーム番町 市ヶ谷駅66m 東大卒の塾長による個別指導

靖国神社に大村益次郎像があるのはなぜ?

大学受験合格への鍵:大村益次郎が示す「戦術」と「戦略」の違い

番町と幕末のSTEM教育

 

花神(司馬遼太郎、新潮文庫) :村医者、塾の先生、大村益次郎の生涯

 

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『花神』の感想、書評

 『花神』は、大学受験塾チーム番町から800mの靖国神社(千代田区九段)に銅像が立っていて、そこから番町方面に行ったところで「鳩居堂」という蘭学の塾も開いていた、大村益次郎という人を描いた小説です。1977年、NHK大河ドラマにもなっています。

 

村医者から大坂適塾塾頭へ

 村田蔵六(後の大村益次郎)の家業は長州の村医者でした。大学受験塾チーム番町は、医学部受験も対象としています。
 長州から大坂へ向かう船中、同行者に「あんたは撃剣の心得があるか」と聞かれ「刀の抜き方も知らん」と答えています。これは、後年、第二次長州征伐で幕府軍を迎え撃つ時に、戦国さながらの装備でやってきた幕府軍を押し返す、また、戦国さながらの戦いをしようとした長州軍を叱ることの伏線ですね。大村益次郎は、オランダ語で読んだ兵書の戦法と最先端の銃という、日本史上前代未聞、最先端の戦い方で、幕府軍を押し返します。受験もこう戦いたいですね。

 蔵六は、適塾の教授法や課業の合理性に魅力を覚えます。合理性。これが、蔵六を大村益次郎として歴史の表舞台に登場せしめたものであり、また、襲撃による死という、表舞台から退場せしめたものでもありました。

 適塾では、成績順に、良い畳の場所に移動できます。蔵六は適塾の塾頭になりました。大学受験塾チーム番町のみなさんにも、がんばってほしいものです。ただ、成績を公にすることは、良いことなのでしょうか。競争心を煽る反面、生徒が過度な圧力を感じ、成績が低い生徒は、自信をなくし、学習意欲の低下や精神的なストレスを抱えるリスクがあるようにも思います。適塾のような塾だから、可能だったのであり、塾を主宰している者としては、考えさせられます。

 

帰郷、村医者へ

 蔵六は、父の願いにより、長州の故郷に帰ります。
 蔵六の父は、葛根湯の使いすぎで評判が悪かったのですが、蔵六は、葛根湯を使わなかったので、頼りなく思われました。少々の風邪の患者が来ても「部屋を暖かくして3日ばかり寝ていなさい」「あなた程度の風邪をなおせるような薬は世界中にありません」と言う。これは、現代の医療でもそうで、多くの患者は、薬をもらわないと不安でしょう。1978年版ドラマ『白い巨塔』の里見脩二の兄も、そういう医師だったと思います。個々の医者の治療法がどのように患者や同僚から受け止められるか、そしてそれが医者の評判にどのように影響するかというテーマを掘り下げるための舞台となっており、読者に多くの思索を促すと思います。
 蔵六の父は、このような機微は理解していて「薬は効こうが効くまいが、患者の不安を鎮める」と言いますが、超合理主義者の蔵六はそのようなことができません。これも、合理主義者としての歴史舞台への登場と退場の伏線でしょうね。
 また、蔵六の、患者の自然治癒力を信じ、体を休めることで回復を促すという、医療の本質に対する深い理解と、患者の健康を第一に考える誠実さを反映していると思います。

 

宇和島で黒船を作る

 宇和島藩主伊達宗城(伊達政宗の長男を始祖とする分家)は、黒船を作ってやろうと思い、藩の科学技術を宰領する人物を探しました。そこで推薦されたのが村田蔵六です。「上医は国の病を治す」とは、三国志演義などにも出てくる言葉です。蔵六は家業の村医者を辞め、宇和島藩に出仕します。
 そして、伊達宗城に、蒸気で動く軍艦と西洋式砲台を作るよう、命じられます。大坂適塾の塾頭としての学力を見込まれたのでしょう。作ってしまうだけの勉強をしていた蔵六も蔵六ですね。伝統的な武家社会と新しい技術革新との緊張の場面と言えると思います。
 ここで、提灯貼りの嘉蔵という町人とタッグを組むのも、後に武士の世を終わらせる伏線でしょう。技術革新が社会構造にどのような変化をもたらすかを物語っていると思います。
 また、嘉蔵は走る箱車を作り、まず、宇和島藩の家老を驚かせます。これも、蔵六がのちに、思想ではなく技術で歴史を転回させることの伏線でしょう。
 結局、蒸気船はできます。試乗で平素沈鬱な家老が「村田、進んでいるではないか」とはしゃぎ、蔵六は「進むのはあたりまえです」「あたり前のところまで持ってゆくのが技術というものです」と家老をむっとさせます。度々出てくる、蔵六の超合理主義性、空気の読めなさです。
 この頃、蔵六は、シーボルトの娘、イネにオランダ語を教えます。蔵六は「あなたはグランマチカ(文法)をばかになさるからこの程度のことが読めないのです。」と言います。
 現在の英語教育でも、「構文派」と「多読派」の不毛な対立が見られます。合理主義者の蔵六は「構文派」。現在でも、東大卒や京大卒など、きちんと数学のある入試を突破した指導者は「構文派」が多いですね。そして、やや感情的に描かれるイネは「構文軽視派」。
 受験英語の神様と言われた伊藤和夫先生は、何十年も前から「理屈半分、慣れ半分」と両方の重要性を説いています。塾長もそれでいいと思います。

 

番町で塾の先生になる

 蔵六は、伊達宗城の参勤交代に伴い、江戸に出てきます。
 蔵六は、新道一番町、現在の大村益次郎像(千代田区九段、靖国神社)から番町側に南下したあたりで、「鳩居堂」という塾を開きます。オランダ語、物理学、生理学、医学、兵学を教えていたようです。兵学?蔵六は村医者で、実戦経験はありません。しかし、この、オランダ語の本を読んで学んだ兵学で、後年、幕府の第二次長州征伐を押し返し、戊辰戦争を早期終結へと導くことになります。
 「机上の空論」という言葉がありますが、蔵六の功績を鑑みるに、座学と実践の関係を再考察させられると思います。

 そして蔵六は、幕府の学問所でも、兵学を教える教授になります。

 この時期、蔵六は、父の病気を理由に、一時期、長州に帰国します。
 父との会話で蔵六は進路を考えます。幕臣(つまり殿様)になるのか…。しかし、蔵六の本心は長州藩に仕えることでした。自分のことなど知らないであろう故郷の長州藩に。理由は「故郷が好きだから」。
 実は、『花神』のテーマには、この故郷好きな蔵六のアイデンティティ(帰属意識、自分を自分たらしめているもの)もあるのではないかと考えます。超合理主義者の大村益次郎が、一方では、アイデンティティという反合理的なもの、感情的なものによって、幕臣の身分を捨て長州に仕えるという、反合理的な判断をする。

 江戸に戻ってきた蔵六は、女性の解剖を依頼されます。蔵六は女性の解剖をしたことがありませんが、引き受けます。幕府の学問所の書物を読み、あと必要なのは想像力と少しの勇気。これも、後年、蘭書だけの知識、実践経験ゼロで幕府軍を迎え撃ったのと同じ、座学と実践の問題でしょう。

 さて、長州藩は八月十八日の政変で京都を追われます。蔵六にも帰藩命令が出ます。
「もはや、江戸にもどれないかもしれない」
 ところが面白いことに、蔵六は後年、戊辰戦争の総司令官として、江戸に戻ってきます。
 また、蔵六は後年「塾を閉じるのがいかにもいやであった」と語ったそうです。戊辰戦争の総司令官、軍政家として栄達する蔵六ですが、結局、自分の意思でやった事業といえば、塾だけだったからです。同じく塾を主宰している塾長としては、うれしいですね。

 塾での最終講義は、史実はわかりませんが、『花神』では「タクチーキ(戦術)のみを知ってストラトギー(戦略)を知らざる者は、ついに国家をあやまつ」というテーマだったとされます。戦術と戦略は軍事でははっきり区別されます。戦術は、戦いに勝つための個々の具体的な方法。戦略は、戦術より総合的・長期的な戦争に勝つための方策。 
 たとえば、大学受験で東大に受かりたいとしましょう。がんばって世界史で塾に通って、時間と労力を費やした挙句、数学の点数が足りない、といった「戦略」負けしている人がとても多いように思います。

 長州藩は京都で暴発して御所に向かって攻め込み(禁門の変、蛤御門の変)、潰走します。長州藩は朝敵になります。

 

蘭学で幕府軍を押し返す

 幕府軍は長州に攻め込みます。
 長州軍は、まず、芸州口の戦いで勝ちます。大村益次郎は喜びません。勝つように作戦を立てたのだから勝って当然、ということでしょう。受験もこうありたいですね。
 大村益次郎は、自ら、石州口の戦いに、指揮をとりに出かけます。
 長州侍は一騎打ちをはじめました。「ばかな」。大村益次郎は、

自分の兵学思想とかけ離れたいくさをしていることに腹がたった。
いまから満点下津々浦々にいたるまで斬り従えなければならない。
革命期にあっては思想の普及は軍隊によるしかないのである。
それがああいう戦さをしていては、百年かかっても幕府はびくともしない。
蔵六の兵学思想には、豪傑や剣客。あるいは槍の名手といった種類の人間は不要であった。
忠実に命令をきく歩卒さえおればよい。
歩卒たちに敵よりも射程が長く命中精度がよく射撃操作の軽快な小銃をもたせ、そういう大小の集団を巧妙に運動させ、敵を兵器と戦術で圧倒してゆくことが肝要なのである。

 これは、塾長の受験の戦い方の考えと同じです。
 成績が足りない人が、普通の人と同じく、普通の予備校に通い、志望大学に合格できるのかと。新たな受験思想が必要ではないかと。

 たとえば、先生が解説して板書してそれをノートに写す。しかもその問題は、入試で合否を分けるより上のレベルで、合否には関係ない問題である。そんな「作業」に時間を費やしていて、受験に勝てるか、と。そんなことをしている暇があったら、合否を分けるまでのレベルの問題をひたすら解けるようにして、網羅度を上げろ。英文を読み込め、と。

 

物理学のように戊辰戦争を片づける

 大政奉還後、江戸は西郷隆盛や勝海舟では収まらず、大村益次郎がいよいよ、歴史の表舞台に登場します。
 そして、いよいよ、大村益次郎の超合理主義性、空気の読めなさが、彼の生命に関わることになります。
 江戸城には、薩摩の海江田信義が参謀としていましたが、はたして、海江田より上なのかどうかがはっきりしない大村益次郎が海江田にいきなり命令をします。そして、ついに、海江田に

「アナタはいくさを知らぬのだ」

と言ってしまいます。明治2年に大村益次郎は襲撃されて亡くなりますが、黒幕は海江田だと言われます。
 ここが難しいところで、勝つためには大村益次郎が采配をとるしかありません。海江田に軍略の力量が足りないことを理解させなければなりません。
 一方、この大村益次郎の空気の読めなさという欠点が、大村益次郎の魅力でもあるのだと思います。ここで、うまく立ち回れるような器用な人物であったら、はたして司馬遼太郎さんは、大村益次郎を描いたでしょうか。また、日本史はどうなっていたでしょうか。

 これは、進学校のクラス30位以下で入塾してくるような親子も同じようなものなのです。クラス30位以下なのに、自分の日常のだらしなさ、自分の教育力の無さを自覚していない。なので、塾長に厳しい指摘をされると、感情的になって退塾し、受験も、その学校としてはどうだろう、いう結果になります。
 この前後も、大村益次郎は、

数学教師が数式を書いて答えを出すような当然の態度で

総司令官として司令をし、作戦を遂行します。

 ちなみに、上野戦争では、アームストロング砲が、加賀藩邸、今の東京大学本郷キャンパスに据えられ、新政府軍の勝ちを決します。塾長は、一時期、上野の不忍池が通学路だった時期があり、この話は感慨深いです。

 

花神とは?

 中国では、花咲かじいさんのことを花神というそうです。
 大村益次郎は、蘭学を学び、大坂適塾の塾頭に登りつめた、その超合理主義性でもって、日本中に「維新」という花を咲かせる花咲かじいさんの役割をしたのでしょう。

 

この記事を書いた人

大学受験塾チーム番町代表。東大卒。
指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。

 

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靖国神社に大村益次郎像があるのはなぜ?:戊辰戦争と近代国家の出発点

 

大学受験塾チーム番町 市ヶ谷駅66m 東大卒の塾長による個別指導

花神(司馬遼太郎、新潮文庫)

大学受験合格への鍵:大村益次郎が示す「戦術」と「戦略」の違い

アームストロング砲(講談社文庫、司馬遼太郎)

番町と幕末のSTEM教育

 

靖国神社に大村益次郎像があるのはなぜ?:戊辰戦争と近代国家の出発点

 

 靖国神社(千代田区九段、大学受験塾チーム番町から800m)には、大村益次郎という人の銅像が立っています。

 

大村益次郎って誰?

 大村益次郎は、元々は江戸時代末期の長州の村医者です。

 緒方洪庵の大坂適塾(大阪大学医学部の前身)の塾頭として頭角を現します。オランダ語の本で医学の他にも、数学、物理学、化学、兵学などを勉強していたようです。

 宇和島藩に在籍したこともあります。技術者として洋式軍艦(いわゆる黒船ですね)を作リました。そして、宇和島藩主伊達宗城の参勤交代に伴い、江戸に出てきます。

 江戸で大村益次郎は、現在の大村益次郎像から番町方面にしばらく南下したあたりで、「鳩居堂」という蘭学の塾を開きます。オランダ語、数学、物理学、化学、生理学、兵学などを教えていたようです。幕府の学問所の教授も務めていましたが、それにもかかわらず、この頃、長州藩にスカウトされ、長州藩に出仕するようになります。

 京都では、八月十八日の政変で京都を追われた長州は暴発し、御所に向かって攻め込み、潰走します(禁門の変、蛤御門の変)。大村益次郎も江戸にいられなくなり、長州に帰ります。

 長州は、一度は、幕府に恭順しますが(第一次長州征伐)、高杉晋作の挙兵(この時、真っ先に駆けつけたのが、初代総理大臣伊藤博文)により、反幕府派が政権を握り、幕府を迎え撃ちます(第二次長州征伐)。大村益次郎は、オランダ語で読んだ兵学を長州藩の将校に教育します。また、第二次長州征伐では、石州口方面で指揮に出向き、幕府軍を押し返します。

 その成り行き上、戊辰戦争でも、江戸で総指揮をとります。

 明治2年、京都で襲撃され、亡くなります。

 

靖国神社に大村益次郎像がある理由は?

 以下、主に、『この国のかたち』(司馬遼太郎、文春文庫)第4巻「招魂」から引用します。

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戊辰戦争戦争と近代国家の出発点

 結論を先に言うと、戊辰戦争の死者を弔うために、靖国神社の前身である「招魂社」の創設を提案したのが、大村益次郎でした。

 戊辰戦争での戦死は、それまでの「藩」「藩主」のためではなく、新しく誕生しようとしている新国家のためでした。新国家としては、新国家が「公」であるためには、戊辰戦争の戦死者を「公死」とする必要がありました。靖国神社の前身である招魂社ができたのは、そのような事情でした。招魂社は、日本における近代国家の出発点だったと言えます。

 一番最初に書いたように、大村益次郎は、元々は「村医者」、つまり農民でした。上記のように、招魂社は、「藩」を否定し、日本が近代国家になる出発点でもありましたが、もともとは武士ではなく農民の大村益次郎であればこそ、推進できた構想でもあったでしょう。

 10年後の明治12年に招魂社は靖国神社になり、「神道」によって祭祀されることになります。現在も、政治家の靖国神社への参拝は、憲法の政教分離原則との関係で問題になりますね。しかし、大村益次郎が発案した前身の招魂社は、神道でも仏教でもありませんでした。明治2年という時代に、藩も宗教も超えていた。現在の靖国神社をめぐる問題を見て、天国の大村益次郎は、何を思うでしょうか?

 

 大村益次郎を描いた小説に、司馬遼太郎さんの『花神』があります。1977年には、NHK大河ドラマにもなっています。

 

この記事を書いた人

大学受験塾チーム番町(靖国神社から800m)代表。東大卒。
指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。

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【使い方】共通テストへの道(山川出版社):日本史、世界史、地理、倫理、政治経済、過去問が合格の鍵

 

大学入試共通テストの勉強法

 

【使い方】共通テストへの道(山川出版社):日本史、世界史、地理、倫理、政治経済、過去問が合格の鍵

 

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『共通テストへの道』はどんな人におすすめ?

・医学部志望者など、大学入試共通テスト社会で高得点が必要で、学校の授業と並行して大学入試共通テストを仕上げたい人
・学習マンガなどを読んだ後に、旧センターの過去問を使って内容を定着させるという、一石二鳥を狙う人
・自分が勉強した分野が大学入試共通テストでどのように出題されるのか知りたい人

 

『共通テストへの道』の使い方

 旧センター試験、共通テストの過去問が分野別に再編成されています。学校や解説書で学習を終えた分野から過去問を解くことができますし、実際にどんなことが問われているのかを知ることができます。

 旧センター試験、共通テスト似たような出題がくり返されるので、過去問を分野別に再編集した問題集を使った勉強が効果的に点数を上げることができます。
 また、共通テストの正誤問題は、選択肢の一部を改変して間違いの選択肢にしているようなものも多いです。実際に、過去問に多く取り組み、そのような問題に慣れることによって、共通テストで点を取りやすい知識の、正誤問題のカンを身につけることができます。
 まずまず点数が取れるなら、いきなりこれらの問題演習から始め、わからないことがあったら、教科書やわかりやすい参考書で調べる、という流れがいいでしょう。
 ただし、後述のように、解説はかなり簡素であるというデメリットがあります。

 医学部などで、共通テストの高得点が必要な場合、学校の授業と並行して、これらの問題を解けるようにするといいでしょう。
 今はまだ共通テスト型模試であまり点が取れない、という人は、学習マンガなどを読んだ分野から、『共通テストへの道』をできなかった問題に✓マークをつけつつ全問解けるようにすると、効果的に点数が上がるでしょう。
 共通テスト型模試でかなり仕上がっているという人は、『共通テストへの道』をできなかった問題に✓マークをつけつつ全問解けるようにすると、かなり効果的に85点あたりを狙えると思います。

 90点以上を狙う場合は、さすがに、他にも問題集を補強する、教科書や共通テスト用参考書の参考書を通読に近い読み方をする、といった取り組みが必要です。

 

『共通テストへの道』のダメなところ

 とにかく、解説が簡素なので、共通テスト型模試で、まずまずの点数がないと、かなり使いづらいと思います。
 見た目もあまり良くなく、勉強しようという気が、あまり湧いてこないかもしれません。
 また、後発で、他の出版社から、同様に、旧センター試験、共通テストの過去問を分野別に再編集したような問題集で、『共通テストへの道』よりも、初心者向け、解説がいい、見た目もいいものが、かなり出ています。これら後発のものは、共通テストの地歴の点数が、かなり低いうちからも、『共通テストへの道』と異なり、まずまず使うことができます。

 

『共通テストへの道』のレイアウト

 1ページの中に、旧センター試験、共通テストの過去問が何題か載っていて、そのすぐ横に、簡素な解説がある、というページ構成が続きます。この、問題のすぐ横に解説があるレイアウトを、「解説が近くにあって便利」と捉えるか、「隠すのが面倒くさい」と捉えるかは、人によって違うかと思います。
 一応、解説は2色刷りなのですが、あまり見た目が良い、おしゃれとは言い難く、かわいいものが好きな女子などは、テンションが上がらない可能性もあります。

 巻末には、切り離し可能な、別冊解答冊子があります。本当に答の番号だけ載っています。この冊子には解説は一切載っていません。

 

『共通テストへの道』の最新版と旧版の違い

 共通テストが2021年に始まったばかりで、旧センター試験とは傾向が異なる問題も出ていることもあり、近年、頻繁に改定し、共通テストの新傾向を盛り込んでいます。『共通テストへの道』を買うならば、必ず、最新版を買いましょう。

 

『共通テストへの道』の出版社の信頼性と実績

 『共通テストへの道』の出版社は、山川出版社です。検定教科書『詳説日本史』『詳説世界史』は、検定教科書でありながら、受験用の教科書としては定番中の定番。あまりにも需要が多いので、一般書店でも売っていることが多いです。また、日本史、世界史、地理、倫理、政治経済の各科目で出ている山川出版社の『用語集』も受験では定番中の定番です。地歴公民については、山川出版社の信頼性と実績は絶大、他の追随を許さない、と言えます。

 

この記事を書いた人

大学受験塾チーム番町代表。東大卒。
指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。

大学受験塾チーム番町 市ヶ谷駅66m 東大卒の塾長による個別指導

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【レベル】ヒストリア日本史・世界史精選問題集(学研):『実力をつける100題』とどっち?早慶に受かる?

 

【レベル】ヒストリア日本史・世界史精選問題集(学研):『実力をつける100題』とどっち?早慶に受かる?

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 高校生、大学受験生向けの日本史、世界史の問題集です。ヒストリアとは、ギリシア語で「探究」の意味で、「歴史」を意味するhistoryはこの語に由来するそうです。

 

『ヒストリア日本史・世界史精選問題集』のレベル

 対象は、すでに世界史でGMARCH合格ラインにある人~早慶合格を目指す人、あたりです。河合全統記述模試で言うと、偏差値60前後からなら、使っていいかと思います。足りない人は『はじめる日本史・世界史』(Z会出版)あたりをひたすら復習して、全問解けるようにしましょう。
 私大入試向けです。本書をがんばっても、東大、京大、一橋の論述の点数は、ほとんど増えないです。

 

『ヒストリア日本史・世界史精選問題集』の特徴、使い方

 

入試の過去問ベースの問題集

 日本史・世界史の問題集には、入試の過去問ベースの問題集と、オリジナル問題ベースの問題集があります。
 過去問ベースのメリットは、大学別の傾向や難易度を的確に知ることができることです。デメリットは、内容に偏りがあって、日本史・世界史の範囲を網羅できない場合があることです。
 オリジナル問題ベースは、ほぼ逆で、日本史・世界史の範囲を網羅できるのに対し、難易度がちょうど標準的で、難問が少ないことです。

 『ヒストリア日本史・世界史精選問題集』では、
・入試の過去問をベースにする
・該当単元以外の問題は極力排除する
・適宜、オリジナル問題を加えることで、その単元の用語カバー率を上げるように配慮する
という工夫をすることにより、過去問ベースでありながら、そのデメリットを極力抑えようとしています。オリジナル問題には「オリジナル」マークがついています。
 出題形式は、実際の入試のように、短答記述式、選択式、正誤問題、並べ替え問題となっています。
 全100テーマ。日本史は、途中までは時代順に配列され、最後に交渉史、地域史などのテーマ史があります。世界史は、途中までは、各地域の時代順に配列されています。最後に文化・テーマ史がまとまっています。

 

解説が詳しい

 『ヒストリア日本史・世界史精選問題集』を見ればわかりますが、問題編と解説編が同じくらいの厚さです。日本史は、問題編は349ページ、解説編は319ページです。世界史は、問題編は339ページ、解説編は277ページです。解説編は別冊なので、勉強しやすいです。特に、受験生が苦手なタイプの問題が手厚く解説されています。「Lecture」として、ポイントがまとまっている部分もあります。
 一部の教科書や教材にしか載っていないような細かい用語には「難関レベル」「最難関レベル」というマークが付いています。
 難関レベルは、明治、青山学院、立教、中央、法政、日本女子、東京女子、津田塾、学習院、関西、関西学院、同志社、立命館、南山だそうです。ただ、これらの大学は、細かい用語が正解のために必要であっても、ほとんどの受験生は正解できないので、受験は満点を取る必要はありませんから、無視してもいいでしょう。
 最難関レベルは、早稲田、慶應、上智だそうです。

 また、解答の用語は基本的だが、問われ方が難しい場合にも、解答に必要なヒントや手がかりをいかに見つけ出すかについての詳しい解説がされています。

 

使い方

 問題を解いて、答え合わせをして、間違えた問題は✓をつけて、解説を熟読します。間違えた問題は、翌日、3日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後などとひたすら復習して、全問解けるようにしましょう。

 

『ヒストリア日本史・世界史精選問題集』で早慶に受かる?

 河合全統記述模試偏差値60前後から使い始め、その後も、教科書の読み込みや、一問一答などで、基本の網羅度を上げ続けることが前提ですが、受かります。あとは、英語と国語をがんばってください。
 早慶あたりの日本史・世界史で難しく感じるのは、正誤問題です。
 日本史の場合、似た人名や同じジャンルを対象とした2つの著者名などです。これらが詳しく解説されています。
 世界史の場合、早慶あたりの正誤問題の特徴は「正しい選択肢の内容は難解だが、誤っている選択肢のウソは、基本事項が習得できていれば見破れる」ことです。つまり、知らない用語が含まれていても、それは「ノイズ」「目くらまし」であって、冷静に教科書レベルの基本知識で消去法で解けば、正解にたどり着けることが多い、ということです。それで正解できなければ、他の受験生も正解できていないので、差はつきません。受験というものは、満点を取る必要はありません。
 ちなみに、この「ノイズ、目くらまし」という考え方は、共通テストの理科、社会の正誤問題でも有効です。正誤がわからない難しい問題は、とりあえず△をつけて、他の選択肢の検討に移りましょう。
 また、日本史では、史料問題の攻略が必須です。『ヒストリア日本史』では、なるべく最頻出の史料問題は扱ったそうです。

 

『ヒストリア』と『実力をつける日本史・世界史100題』(Z会出版)とどっちがいい?

 『実力をつける』のほうが、細かい知識の出題が多いです。したがって、『ヒストリア』を見て、「簡単すぎる」を思える人以外は、まず『ヒストリア』だと思います。その後、英語、国語の成績が十分足りていたら、『実力をつける』に手を出してもいいかと思います。

 

『ヒストリア日本史・世界史精選問題集』は共通テスト対策になる?

 早慶と共通テストを両方受ける場合、共通テスト対策として、かなり十分です。あとは、近年の共通テストの資料を大量に読ませるような出題形式に慣れるため、共通テスト型の問題集で慣れましょう。
 一方、早慶を受けないで、共通テストだけ受ける場合は、オーバーワークです。他の共通テスト対策の問題集を使ったほうが効率がいいです。『ヒストリア日本史・世界史精選問題集』では、共通テストではまずでないだろう、という問題まで載っています。

 

『ヒストリア日本史精選問題集』は東大対策になる?

 『ヒストリア日本史精選問題集』を東大対策に挙げているサイトがあります。しかし、全く東大対策には向きません。東大日本史は、細かい知識は問われず、資料を読み取って、高校日本史のごくごく基本的な知識で、時代の特徴、背景、因果関係などを論述させることに特徴があります。これは、『ヒストリア日本史精選問題集』とは、ベクトルが全く逆です。東大日本史のためには、高校日本史のごくごく基本的な知識を覚えた上で、論述問題集を読み込み、教科書を時代の特徴、背景、因果関係などが書いてある部分に注意しつつ読む、といった学習が有効です。

 

『ヒストリア日本史・世界史精選問題集』の出版社の実績と信頼性

 『ヒストリア日本史・世界史精選問題集』の出版社は学研です。高校生、大学受験生向けの学習参考書としては、物理、化学の『宇宙一わかりやすい』シリーズが、わかりやすい解説で定評があります。どうように『イメージ記憶でスイスイ覚える ゆる語訳古文単語』なども、わかりやすさを追求した、チャレンジングな古文単語集だと思います。小中学生向けの参考書も多く出版しています。
 出版以外にも、学研教室や介護事業なども展開しています。
 学研の実績と信頼性は抜群と言えます。

 

『ヒストリア日本史精選問題集』の目次

001.旧石器・縄文・弥生時代
002.邪馬台国連合
003.大和政権
004.推古朝の政治
005.飛鳥文化
006.大化の改新~天武・持統朝の政治
007.白鳳文化
008.律令制度
009.遣唐使
010.奈良時代政治史
011.奈良時代の仏教と美術
012.奈良時代の歴史書編纂と文芸
013.平安初期の政治
014.弘仁・貞観文化
015.摂関政治
016.国風文化
017.地方政治の転換
018.寄進地系荘園の成立
019.源氏の進出
020.院政と院政期の文化
021.平氏の台頭
022.鎌倉幕府の成立
023.鎌倉幕府と朝廷
024.執権政治の展開と武士の生活・土地支配
025.元寇とその後の政治
026.鎌倉期の産業
027.鎌倉期の宗教
028.鎌倉期の文芸
029.鎌倉幕府の滅亡と室町幕府の成立
030.守護の権限強化
031.足利義満
032.東アジアとの交渉
033.室町幕府の衰退
034.室町時代の一揆
035.応仁の乱とその後の争乱
036.室町時代の産業
037.室町文化
038.戦国大名
039.ヨーロッパ人の来航・織田信長
040.豊臣秀吉
041.桃山文化
042.江戸幕府の成立
043.江戸幕府の機構
044.大名・朝廷・寺社統制
045.江戸時代の初期外交と鎖国
046.近世の身分制社会
047.文治政治と正徳の治
048.農業・諸産業の発展
049.交通路の整備
050.近世の流通・貨幣
051.寛永・元禄文化
052.享保の改革
053.社会の変容
054.田沼時代と寛政の改革
055.列強の接近
056.天保の改革
057.江戸時代後期の藩政改革
058.江戸中・後期の文化
059.江戸時代の学問
060.開国とその影響
061.江戸幕府の滅亡
062.明治新政府の成立
063.殖産興業と松方財政
064.文明開化
065.明治初期の外交
066.自由民権運動
067.憲法制定と初期議会
068.条約改正
069.日清・日露戦争
070.韓国併合
071.産業革命
072.社会運動の発生
073.明治文化1
074.明治文化2
075.大正政変
076.第一次世界大戦と大戦景気
077.ワシントン体制
078.大正デモクラシー
079.大衆文化の誕生
080.恐慌から景気回復へ
081.軍部・右翼の台頭
082.満州事変から日中戦争へ
083.太平洋戦争
084.占領期の日本
085.占領政策の転換
086.講和とその後の日米関係
087.55年体制
088.高度経済成長
089.高度経済成長の終焉と55年体制の崩壊
090.戦後の文化
091.日中交渉史
092.日朝交渉史
093.日米交渉史
094.日露交渉史
095.東北日本の歴史
096.琉球・沖縄の歴史
097.貨幣制度史
098.女性史
099.支所編纂史
100.世界遺産

 

『ヒストリア世界史精選問題集』の目次

001.先史の世界
002.オリエント世界の成立~統一
003.オリエント世界の統一とイラン世界
004.エーゲ世界とアテネ民主政
005.アテネ民主政の完成
006.ヘレニズム世界
007.共和政ローマ
008.帝政ローマ
009.キリスト教の成立
010.古代インド
011.黄河文明~戦国時代
012.秦・漢
013.魏晋南北朝・隋
014.唐
015.ゲルマン人の活動
016.ノルマン人の移動・封建制度
017.ローマ=カトリック教会の発展
018.西欧世界の拡大・商業の復活
019.英仏王権の伸長
020.中世のドイツ・イタリア
021.ビザンツ帝国・東ヨーロッパ
022.五代・宋・遼・西夏・金
023.モンゴル帝国・元朝
024.イスラーム教の成立~アッバース朝
025.イスラーム諸王朝
026.オスマン帝国
027.ティムール朝・サファヴィー朝・ムガル帝国
028.明
029.清
030.朝鮮史
031.東南アジア史
032.内陸アジア史
033.アメリカの文明・大航海時代(アメリカ大陸)
034.大航海時代(アジア)
035.宗教改革
036.絶対王政の成立
037.ヨーロッパ各国の絶対王政
038.イギリス革命
039.ヨーロッパ諸国間の植民地戦争
040.アメリカ独立戦争
041.フランス革命
042.ナポレオン戦争
043.産業革命
044.ウィーン体制
045.ラテンアメリカの独立・メキシコ革命
046.19世紀のイギリス・アイルランド問題
047.19世紀のフランス・イタリア・ドイツ
048.近世~19世紀のロシア
049.アメリカ合衆国の発展
050.社会主義
051.アフリカ分割
052.西アジアへの列強の進出
053.イギリスによるインドの植民地化
054.19世紀~20世紀前半の東南アジア
055.アヘン戦争~変法運動
056.義和団事件~辛亥革命
057.朝鮮の民主化
058.第一次世界大戦にいたる国際関係
059.第一次世界大戦
060.ロシア革命
061.ヴェルサイユ体制とワシントン体制
062.戦間期のヨーロッパ諸国
063.1920年代のアメリカ
064.戦間期の西アジア
065.戦間期の南アジア・東南アジア
066.戦間期の中国
067.世界恐慌
068.ファシズムの台頭
069.第二次世界大戦と戦後処理
070.戦後の東西冷戦
071.平和運動と軍縮
072.戦後のアメリカ合衆国
073.戦後のラテンアメリカ
074.戦後の東西ヨーロッパ
075.ヨーロッパ統合
076.パレスチナ問題
077.戦後のアフリカ諸国
078.戦後の西アジア・南アジア
079.戦後の東南アジア
080.中華人民共和国
081.台湾・朝鮮半島
082.ギリシア文化・ヘレニズム文化
083.ローマ文化
084.中世ヨーロッパ文化
085.ルネサンス
086.17~18世紀のヨーロッパ文化
087.19世紀のヨーロッパ文化1
088.19世紀のヨーロッパ文化2
089.20世紀の文化
090.イスラーム文化
091.中国文化、魏晋南北朝・唐
092.中国文化、宋・元
093.中国文化、明・清
094.オアシスの道と草原の道
095.海の道
096.中国の土地制度史・東アジアの文字
097.儒学史・中国の反乱史
098.オセアニア・太平洋地域史
099.19世紀を中心とする移民史
100.グローバリゼーション

 

大学受験の世界史の勉強法・参考書 早慶上智GMARCHなど私大編

大学受験の日本史の勉強法・参考書 早慶上智GMARCHなど私大編

 

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大学受験の世界史の勉強法・参考書 早慶上智GMARCHなど私大編:マンガと問題集が合格の鍵

 

大学受験の世界史の勉強法・参考書 早慶上智GMARCHなど私大編:マンガと問題集が合格の鍵

 

私大世界史の勉強の流れ

 世界史が難しいのは、タテ(時間軸)のみならず、ヨコ(世界地図)をマスターしなければならないことです。常に、教科書欄外や資料集の地図を見つつ、「同時代に他地域では何があったか」を思い浮かべながら勉強しましょう。
 このような観点は共通テストでもよく問われます。

<基本編>
☆マンガ
 ↓↑
☆イチから鍛える世界史 入門編

<私大編>
☆ヒストリカ
☆アナウンサーが読む詳説世界史
 ↓↑
☆はじめる世界史
☆入試に出る世界史B一問一答
☆ヒストリア

 GMARCH、関関同立、早慶上智あたりを目指すとき、
「英、国の凹みを世界史でカバーする」
「世界史で他の受験生に差をつける」
と思わないことが大切です。
 模試の成績は、常に、英、国が先行している状態が望ましいです。

 GMARCH、関関同立、早慶上智あたりの入試では、非常に細かい知識を含む選択肢があるかもしれませんが、その問題は、「他の選択肢の正誤で正解に到達できる」か「他の人もできない捨て問」かもしれません。

 結局、世界史は、教科書を勉強して、英、国(小論文)ができれば、早慶の看板学部にも合格できます。

 

マンガで流れをつかもう!

忘れてしまった高校の世界史をマンガで復習する本(KADOKAWA)
漫画版世界の歴史全10巻(集英社)

 まずは、お気楽に世界史の全体像をつかめるものを読み、超重要事項の軸を作ったほうが、その軸に記憶が引っかかり、遅いようで早く点数が上がります。「スモールステップ」ですね。

 また、マンガはビジュアル、ストーリー、人物の感情などにより、脳科学上も記憶に残りやすいはずです。
 
 最初は、1冊で通史をざっと通せるものがいいと思います。「スモールステップ」です。
次に全20巻くらいものに進みます。集英社版は文庫で出ているので、安く買えます。

 

問題で基本をチェック!

イチから鍛える世界史 入門編(学研)

 入門編とあるように、高校世界史の基本の基本の部分を4択問題でチェックできます。このような問題集を使いながら集英社版のマンガを読むと、勉強が能動的になり、より効果的に記憶できます。
  ほぼ全問解けるようになったら、次の段階に進みましょう。

 

 

教科書+音声!

アナウンサーが読む詳説世界史B(山川出版社)

 

 山川出版社の詳説世界史Bは多くの人が受験に使う検定教科書です。その本文の音声を聴くことができます。

 世界史のメインテキストにします。
 ざっと聞きながら読むと、受験世界史の全体像を把握できます。問題集でわからないことがあったとき調べものに使えます。実力がついたら、通読、熟読すると、問題集でマスターできなかった抜けを埋めることができます。スマホアプリで倍速再生すると、目と耳から勉強でき、記憶が強化されます。
 あまり、実力がないうちから通読メインで勉強すると、効率が悪いと思います。あくまでも、勉強は、問題を解くことをメインとします。脳は、アウトプットをしたほうが「こんなに使う情報なのか」と判断して、記憶に残りやすいようです。また、入試は問題の形式で出題されるので、問題を解くのが実戦的です。

 

ヒストリカの流れ図!

流れ図世界史図録ヒストリカ(山川出版社)
世界史の資料集

 世界史のメインテキストにしましょう。 
 『ヒストリカ』は名作です。重要事項が「流れ図」でまとまっています。世界史に必要な、同じ地域の「タテ」の流れ、同じ時期に他地域で何があったかの「ヨコ」を一目瞭然で把握することができます。論述に必要な、歴史的意義なども、コンパクトに載っています。 
 このような図が頭に入っていれば、共通テストも論述も合格点を取れます。流れ図をコピーして、暗記ペンと暗記シートで隠すといいと思います。
 復習の方法は、勉強法の基本の(1)短答問題型へ。

 ただし、『ヒストリカ』は地図が弱いので、もう1冊資料集を持っておき、勉強している部分の地図などをこまめに眺めましょう

 

私大世界史問題演習!

はじめる世界史(Z会出版)
入試に出る世界史B一問一答(Z会出版)
HISTORIA世界史精選問題集(学研)

 

ヒストリア日本史・世界史精選問題集(学研)

 このような問題集を解けるようにすると、GMARCH、関関同立、早慶上智などの私大で合格点を取れるでしょう。
 『はじめる日本史』はGMARCHレベルを目指すのに適切なレベルです。難易度も安定しています。
 各テーマごとに、まず、まとめのページがあります。赤シートで隠してチェックすることもできます。次に、入試形式の問題のページがあります。

 『一問一答』は重要度がレベル分けされています。成績が低いうちは、まずは重要度が一番高いものだけマスターするという取り組みが有効です。また、『はじめる世界史』で埋めきれなかった穴を埋めるという使い方も、効果が高いと思います。

 『ヒストリア』はGMARCH~早慶上智で合格点を取れる本です。入試の過去問をベースにしつつ、オリジナル問題を加え、カバー率を上げています。解答編が分厚く、解説が親切で、理解を助けてくれると思います。

 いずれも、できない問題に✓をつけ、全問解けるまで復習しましょう。復習の方法は、勉強法の基本(2)単語、短答ではない問題型へ。

 

  GMARCH、関関同立、早慶上智あたりを目指すとき、
「英、国の凹みを世界史でカバーする」
「世界史で他の受験生に差をつける」
と思わないことが大切です。
 模試の成績は、常に、英、国が先行している状態が望ましいです。

 GMARCH、関関同立、早慶上智あたりの入試では、非常に細かい知識を含む選択肢があるかもしれませんが、その問題は、「他の選択肢の正誤で正解に到達できる」か「他の人もできない捨て問」
かもしれません。

 結局、世界史は、教科書を勉強して、英、国(小論文)ができれば、早慶の看板学部にも合格できます。

 

世界史概観(岩波新書、H.G.ウェルズ)

大学受験の日本史の勉強法・参考書 早慶上智GMARCHなど私大編

 

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大学受験塾チーム番町代表。東大卒。
指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。

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大学受験の日本史の勉強法・参考書 早慶上智GMARCHなど私大編:マンガと問題集が合格の鍵

大学受験の日本史の勉強法・参考書:早慶上智GMARCHなど私大編

 

私大日本史の受験勉強の流れ

<基本編>
☆マンガ
 ↓↑
☆ イチから鍛える日本史 入門編

<私大編>
☆アナウンサーが読む詳説日本史
☆集英社のマンガ
 ↓↑
☆はじめる日本史
☆入試に出る日本史B一問一答
☆ヒストリア

 GMARCH、関関同立、早慶上智あたりを目指すとき、
「英、国の凹みを日本史でカバーする」
「日本史で他の受験生に差をつける」
と思わないことが大切です。
 模試の成績は、常に、英、国が先行している状態が望ましいです。

 GMARCH、関関同立、早慶上智あたりの入試では、非常に細かい知識を含む選択肢があるかもしれませんが、その問題は、「他の選択肢の正誤で正解に到達できる」か「他の人もできない捨て問」かもしれません。
 結局、日本史は、教科書を勉強して、英、国(小論文)ができれば、早慶の看板学部にも合格できます。

 

マンガで日本史の流れをつかもう!

マンガ日本の歴史がわかる本(三笠書房)
日本の歴史漫画版(集英社文庫)

 

 まずは、お気楽に日本史の全体像をつかめるものを読み、超重要事項の軸を作ったほうが、その軸に記憶が引っかかり、遅いようで早く点数が上がります。「スモールステップ」ですね。

 また、マンガはビジュアル、ストーリー、人物の感情などにより、脳科学上も記憶に残りやすいはずです。

 『日本の歴史がわかる本』は、よくテレビにもでている、歴史学者の小和田哲男先生の監修です。まずは、通史が3分冊くらいになっている分量で、刻むのが「スモールステップ」でいいと思います。
・古代~南北朝
・室町・戦国~江戸
・幕末・維新~現代
の3分冊です。

 全20巻くらいの歴史マンガは、集英社版は文庫で出ているので、安く買えます。かなりの大学入試に対応できる内容になっています。先の段階に進んでも、時々見直すと、ビジュアルにより、記憶に残りやすく、理解を助けるでしょう。

 

問題で日本史の基本をチェック!

イチから鍛える日本史 入門編(学研)

 入門編とあるように、高校日本史の基本の基本の部分を4択問題でチェックできます。このような問題集を使いながら集英社版のマンガを読むと、勉強が能動的になり、より効果的に記憶できます。
  ほぼ全問解けるようになったら、次の段階に進みましょう。

 

日本史の教科書+音声!

アナウンサーが読む詳説日本史(山川出版社)

 山川出版社の詳説日本史Bは多くの人が受験に使う検定教科書です。その本文の音声を聴くことができます。

 日本史のメインテキストにします。
 ざっと聞きながら読むと、受験日本史の全体像を把握できます。問題集でわからないことがあったときは調べものに使えます。実力がついたら、通読、熟読すると、問題集でマスターできなかった抜けを埋めることができます。スマホアプリで倍速再生すると、目と耳から勉強でき、記憶が強化されます。
 あまり、実力がないうちから通読メインで勉強すると、効率が悪いと思います。あくまでも、勉強は、問題を解くことをメインとします。脳は、アウトプットをしたほうが「こんなに使う情報なのか」と判断して、記憶に残りやすいようです。また、入試は問題の形式で出題されるので、問題を解くのが実戦的です。

 

私大日本史問題演習!

はじめる日本史(Z会出版)
入試に出る日本史B一問一答(Z会出版)
HISTORIA日本史精選問題集(学研)

 

 『はじめる日本史』はGMARCHレベルを目指すのに適切なレベルです。難易度も安定しています。
 各テーマごとに、まず、まとめのページがあります。赤シートで隠してチェックすることもできます。次に、入試形式の問題のページがあります。また、入試形式の形式のページには「シートで隠して確認!」というコーナーがあります。漢字と年代をチェックすることができます。

 『一問一答』は重要度がレベル分けされています。成績が低いうちは、まずは重要度が一番高いものだけマスターするという取り組みが有効です。また、『はじめる日本史』で埋めきれなかった穴を埋めるという使い方も、効果が高いと思います。

 『ヒストリア』はGMARCH~早慶上智で合格点を取れる本です。入試の過去問をベースにしつつ、オリジナル問題を加え、カバー率を上げています。解答編が分厚く、解説が親切で、理解を助けてくれると思います。

 いずれも、できない問題に✓をつけ、全問解けるまで復習しましょう。

 GMARCH、関関同立、早慶上智あたりを目指すとき、
「英、国の凹みを日本史でカバーする」
「日本史で他の受験生に差をつける」
と思わないことが大切です。
 模試の成績は、常に、英、国が先行している状態が望ましいです。

 GMARCH、関関同立、早慶上智あたりの入試では、非常に細かい知識を含む選択肢が
あるかもしれませんが、その問題は、「他の選択肢の正誤で正解に到達できる」か「他の人もできない捨て問」かもしれません。
 結局、日本史は、教科書を勉強して、英、国(小論文)ができれば、早慶の看板学部にも合格できます。

 

大学受験の世界史の勉強法・参考書 早慶上智GMARCHなど私大編

 

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指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。

大学受験塾チーム番町 市ヶ谷駅66m 東大卒の塾長による個別指導

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はじめに

 日本史の勉強法を初心者向けに徹底解説します。私大受験において日本史は重要な科目ですが、初めて学ぶ方にとっては難しく感じるかもしれません。しかし、基礎から丁寧に学ぶことで理解を深め、好成績を目指すことができます。以下では、日本史の勉強を始める初心者の方々に向けて、具体的な勉強法とポイントを解説していきます。

 

私大受験における日本史の重要性と基本的な勉強方針

 日本史は私大受験において重要な科目です。(ただし、英語、国語のほうがさらに重要です)日本の歴史や文化を学ぶことで、自国のルーツや文化的な背景を理解することができます。さらに、大学の入試においても日本史の科目が評価される理由があります。たとえば、日本の歴史に関する知識や見識は、社会人としての一般教養やリーダーシップにも影響を与えます。

 初心者にとって、日本史の勉強は難しく感じるかもしれません。しかし、基本的な勉強方針を持つことで、効果的に学習を進めることができます。まずはPREP法を活用しましょう。PREP法とは、Preview(予習)、Review(復習)、Exercise(問題演習)、Participation(参加)の4つのステップからなる学習手法です。

 具体的には、以下のようなアクションプランを立てることが重要です。

予習

 教科書や参考書の目次や概要を確認し、学習の流れや重要なポイントを把握しましょう。また、日本史の基本的な用語や年号、人物などのリストを作成し、予習を行う前に簡単な語呂合わせやキーワードを覚えることも有効です。

復習

 学習した内容を定期的に復習しましょう。復習は短期的なものだけでなく、長期的な視点でも行うことが重要です。自分の苦手な箇所や理解が曖昧な部分を重点的に復習し、確実に理解を深めることが目標です。

問題演習

 上で挙げた問題集や過去問を解くことで、学習した知識を実践的に活用することができます。問題演習はただ解くだけではなく、解答過程や解説をしっかりと確認し、間違えた部分や理解が不足している箇所を見つけることが重要です。また、定期的に演習を行い、自分の成績や理解度の向上を確認しましょう。

参加

 学習を深めるために、補習授業や学習会、オンラインコミュニティなどに積極的に参加しましょう。他の学習者と情報を共有したり、意見交換をすることで、自分の理解を深めることができます。

 また、目標設定と学習計画の立案も重要な要素です。自分がどの程度の目標点を達成したいのかを明確にし、それに合わせて学習計画を立てましょう。目標点に合わせた時間配分や進め方を考えることで、効率的に学習を進めることができます。

例え話

 日本史の勉強はまるで大河ドラマを見ているようなものです。最初は登場人物や時代背景が分からず、戸惑うこともあるかもしれません。しかし、一つ一つのエピソードを理解し、キャラクターがどのような役割を果たしたのか、事件や出来事がどのように繋がっていったのかを追っていくことで、大河ドラマの魅力や奥深さが分かってきます。

 また、日本史の勉強はまるでパズルを解いていくようなものです。最初はピースがバラバラで、どのピースがどの位置にはまるのかも分からないかもしれません。しかし、予習や復習、問題演習を通じてピースが徐々にはまっていき、全体の絵が浮かび上がってくるでしょう。正確なピースの配置やつながりを理解することで、日本史の全体像を把握することができます。

 日本史の勉強は一朝一夕で完璧になるものではありません。しかし、基本的な勉強方針を持つことで、初心者の方でも段階的に理解を深めることができます。ぜひ、日本史の勉強に取り組む際には、このアクションプランを参考にしてみてください。

 

日本史の勉強の準備

 日本史の勉強を始める前に、いくつかの準備が必要です。以下では、具体的な準備の方法とポイントについて詳しく解説します。

教材選び

 日本史の参考書を選ぶ際には、初心者向けに分かりやすく解説されたものを選ぶことが重要です。分かりやすい説明や図解、豊富な例題などがあると、理解がしやすくなります。また、自分に合ったスタイルやテキストの使いやすさも考慮しましょう。複数の参考書を比較検討し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。上に挙げたものは、いずれも定番の評価の高い教材であり、有力です。

通史の流れの理解

 日本史を学習する上で重要なのは、時代の流れや出来事のつながりを理解することです。通史の流れを理解するためには、重要な出来事や人物のつながりを把握する必要があります。これには、図解や時系列の整理、ストーリーのイメージ化などの方法が有効です。例えば、時代ごとに重要な出来事や人物をまとめて整理し、つながりや流れを視覚的に捉えることができます。上に挙げたマンガも有効です。

用語暗記の効果的な方法

 日本史の学習には、多くの用語や年号の暗記が必要です。しかし、ただ単に暗記するだけではなく、意味や使い方を理解することが重要です。用語暗記の際には、キーワードごとに意味や背景を調べ、関連する事例やイメージを作ることで、理解を深めることができます。また、効率的な暗記法としては、フラッシュカードやマインドマップを活用する方法があります。自分に合った暗記方法を見つけ、効果的に学習に取り入れましょう。年号は、ゴロ合わせも有効です。

 これらの準備をしっかりと行うことで、日本史の勉強においてより効果的に学習を進めることができます。準備段階での基礎知識や教材の選択は、学習の基盤を築く重要な要素です。時間をかけて準備を行い、しっかりと基礎を固めることで、日本史の学習のスタートを成功させましょう。

 

日本史の学習方法とアウトプットの重要性

 日本史の学習方法には、インプット(情報の吸収)とアウトプット(情報の発信)の両方が重要です。以下では、アウトプットの重要性と具体的な方法について詳しく解説します。

アウトプットの重要性

 アウトプットは、学んだ知識を定着させるために非常に重要です。単に情報を受け取るだけでは、理解度や記憶力の定着に限界があります。アウトプットを行うことで、自分の言葉や表現で知識を整理し、深く理解することができます。また、アウトプットは自己評価や振り返りの機会でもあり、自分の理解度や課題を把握するための重要な手段となります。

アウトプットの方法

 アウトプットの方法は様々あります。例えば、一問一答形式の問題に答える、自分自身に説明する、他の人に教えるなどがあります。一問一答形式の問題に答える場合、自分の言葉で問題に対する解答を書くことで、知識の再確認と復習を行うことができます。自分自身に説明する場合は、口頭であれば他の人に説明する場合でも、自分の言葉で理解を整理することができます。

問題演習の重要性

 問題演習は、アウトプットの一つの形として非常に効果的です。問題集や過去問を解くことで、実際の問題に触れながら知識を活用し、応用力や解決力を養うことができます。解答過程を振り返ることで、自分の間違いや理解不足を確認し、復習のポイントを見つけることも重要です。間違えた問題や理解できなかった部分に対して、再度学習や質問を行い、理解を深める努力をしましょう。

 アウトプットを通じて学習を深めることは、日本史の勉強において非常に有効です。自分の言葉や表現で知識を整理し、問題演習によって実践力を身につけることで、より確かな理解と応用力を培うことができます。

 

日本史の効率的な復習方法と対策

 日本史の勉強においては、復習が非常に重要です。以下では、効率的な復習方法と対策について詳しく解説します。

復習のタイミングと頻度の設定

 復習のタイミングと頻度を適切に設定することは、効果的な学習のために重要です。復習は新たな知識が定着するまで行う必要があります。一般的には、学習内容を学んだ直後や数日後、1週間後、1か月後など、復習の間隔を徐々に広げながら繰り返す方法が効果的です。また、定期的な復習を行うことで、知識の定着を促すだけでなく、忘れてしまった内容の復習も行うことができます。

自分に合った復習のテクニック

 復習の際には、自分に合ったテクニックを活用することで、より効果的な復習ができます。例えば、ノートやマインドマップを使って重要なポイントをまとめることで、視覚的に整理された情報を再確認することができます。また、復習の際には声に出して説明する、他の人に教えるなどの方法も効果的です。自分自身が説明することで、理解度の確認や不足している部分の把握ができます。

過去問演習の重要性

 過去問演習は、日本史の勉強において非常に重要な要素です。過去問を解くことで、実際の受験形式や出題傾向を把握し、自分の実力を確認することができます。また、過去問を解くことで、自分が間違えやすいパターンや苦手とする範囲を把握することができます。これにより、復習のポイントを見極め、効率的な対策を立てることができます。
 また、大学ごと、学部ごとに、出題形式に違いがあります。正誤問題で合否を分けるレベルのものなどは、コツがあることが多いので、慣れることにより、正答率が上がることが期待できます。

 日本史の効率的な復習方法と対策を取り入れることで、学習効果を最大限に引き出すことができます。自分に合った復習の方法を見つけ、適切なタイミングで繰り返し学習することで、知識の定着と応用力の向上につながります。また、過去問演習を通じて実践力を養うことで、本番の試験にも自信を持って臨むことができます。

 

まとめ

 本記事では、日本史の勉強法について初心者向けに詳しく解説しました。日本史の勉強は初めて学ぶ方にとって難しく感じるかもしれませんが、基礎から丁寧に学ぶことで理解を深め、高い成績を目指すことができます。

 まず、日本史の重要性と基本的な勉強方針について説明しました。日本史の学習を通じて、日本の歴史や文化を理解することができるだけでなく、大学の入試においても重要な科目とされる理由を紹介しました。そして、初心者におすすめの勉強方針として、目標設定や学習計画の立て方についても解説しました。

 次に、日本史の勉強の準備について詳しく説明しました。教材選びでは、初心者に分かりやすく丁寧に解説された参考書が適していることを述べました。また、通史の流れを理解するための基礎知識の習得方法や、用語暗記の効果的な方法についても具体的なアドバイスを提供しました。

 さらに、日本史の学習方法とアウトプットの重要性について解説しました。インプットだけでなくアウトプットを行うことで、学習の定着や応用力の向上が期待できます。アウトプットの具体的な方法や問題演習の重要性についても詳しく説明しました。

 最後に、日本史の効率的な復習方法と対策について解説しました。復習のタイミングや頻度の設定、自分に合った復習のテクニック、過去問演習の重要性などを具体的に説明しました。これらの方法を取り入れることで、学習効果を最大限に引き出し、成績向上につなげることができます。

 日本史の勉強は初めて学ぶ方にとって挑戦かもしれませんが、この記事を参考にして計画的に取り組みましょう。基礎から学び、効率的な勉強を行うことで、日本史の理解を深め、目標の大学合格を目指しましょう。頑張ってください!