英検準1級の勉強法、その先へ:東大入試英語と英検の類似点、英検・TOEFL 110点
英検の重要性
・英語能力の証明
英検は、学生や社会人が自分の英語能力を証明する手段として有効です。特に英検1級や準1級は、高度な英語スキルを持っていることを示すものとして認識されています。
・学業・就職のサポート
英検のスコアは、大学入試や企業の就職選考でしばしば参考にされます。良好な英検成績は、進学や就職に有利に働くことがあります。
・英語学習の目標設定
英検は、英語学習者が自分の目標を設定し、達成度を測るための指標として役立ちます。各級には明確な学習目標が設定されており、それを達成することで英語力の向上がはかれます。
・学習のモチベーション向上
英検に合格することは、英語学習者にとって大きな達成感をもたらし、さらなる学習意欲の向上につながります。
・国際交流・留学のサポート
英検の成績は、海外での留学や国際交流活動に参加する際の英語能力証明として利用されることがあります。
・資格取得の継続教育
英検は、資格取得後も継続してスキルを磨くための教育プログラムが提供されており、英語力の維持・向上を促進します。
・全国統一の試験基準
英検は全国規模で実施される試験であり、試験基準が統一されているため、英語能力の比較が容易になります。
・幅広い年齢層・英語レベルに対応
英検は、幼児から大人まで、初級から上級までの幅広い年齢層と英語レベルに対応しています。これにより、多様な英語学習者が自分に適したレベルで試験を受けることができます。
・学習教材・教育サポートの充実
英検には専門の教材や学習サポートが充実しており、試験対策だけでなく、英語学習全般のサポートが受けられます。
・社会的信頼性
英検は、日本で70年以上の歴史があり、多くの学校や企業から信頼されている英語能力試験です。そのため、英検の資格を持つことは、社会的な評価にもつながります。
英検のススメ:東大入試との類似点
英検では「リスニング」が課されます。3級以上では「英作文」「面接」も課されます。今話題の「聴く」「書く」「話す」がバランス良く要求されます。
英検を下の級から合格していくことにより、徐々に「聴く」「書く」「話す」力をつけていく英語勉強法は、なかなか理にかなっているのではないでしょうか。
英検では、リスニング、意見を述べるような自由英作文、イラストの説明を課す面接があります。たとえば、東大入試でも、リスニング(英検よりクセが強い)、意見を述べるような自由英作文、イラストの説明をする自由英作文、などが出題されます。
英検というテストの特徴
普通の公立中学3年生レベルの英検3級までは、文法がほぼそのまま読解、英作文、会話なので、文法は大切です。
しかし、英検準2級、2級では、文法を正面から問う問題は大問1のラスト3問ほどです。準1級、1級については、文法を正面から問う問題は無いと言っていいでしょう。
英検当局は、文法は、読む、書く、話すための道具と考えているのかもしれません。
もちろん、正確な読解、英作文、会話のために、ある程度の高校レベルの文法は必要です。
しかし、その文法は、たとえば『ネクステージ』(桐原書店)のような、網羅型文法穴埋め問題集よりも、ずっと少なくて大丈夫という考え方が大切です。
また、準2級以上を受かるのに大切な考え方ですが、大問1で要求される語彙に比べ、長文中の語彙はかなりレベルが低いです。英検用に単語を覚える時、大問1用と長文用は、はっきり区別した方がいいです。
リスニング、英作文、面接に必要な語彙はさらに低いです。
大問1はある程度の失点を覚悟、その他で満点近くまで目指す、というのが健全だと思います。
英語脳を鍛えるトレーニング
速読、書く、聞く、話すも大丈夫!
何事も上達のためにはトレーニングが必要だと思います。
・オーバーラッピング
英文を見ながら音声と同時に音読
発音、抑揚などもマネする
・シャドウイング
英文を見ずに音声を追って音読
・ディクテーション
音声を聴いて書き取る
数語で止めて良い
・暗唱、暗写
日本語を見て、英語を言える、書けるようにする
・倍速再生
スマホアプリなどで、英文を通常より速く再生する
英検5級からの見通し
普通の公立中学校3年生レベルの3級までは、「読解、文法」と「英作文、会話」のレベルがそれほど離れていません。文法のテキストなどを使い、上記の音声学習をして、過去問などで対策をすれば合格するでしょう。
それに対し、英検準2級からは、高校の読解の教科書は、英検の英作文、会話の学習の素材としては内容が難しすぎます。したがって、英作文、面接で、高校初級レベルの表現をアウトプットできるように、特別な対策がかなり必要となります。
このあたりが高校生が英検を受ける際の一番のコツでしょうか。
英検準2級の勉強法・参考書:語彙、読解、英作文、面接を中学上位レベルへ
英検準2級の内容
筆記:75分
リスニング:約25分
面接:6分
大問1 短文中の穴埋め4択
大問2 会話文の穴埋め4択
大問3 長文中の穴埋め4択
大問4 長文読み取り
大問5 英作文(ライティング)
プラス リスニング、面接
高校中級レベルと言われます。
が、英検準2級では、高校レベルの文法を正面から問う問題は大問1のラスト3問ほどです。
それも、公立中学と公立高校の間くらいの文法です。
各分野で6割強を正解すれば合格点でしょうから、公立中学英語が完璧なら、大問1の語句問題や問題文中の単語、熟語以外は、公立中学英語でかなりいけると思います。
英検準2級の見通し
前提として、3級を取りましょう。できれば、3級で満点近く取れるようにしましょう。基本がおろそかだと、運良く受かっても、後々伸び悩みます。
公立中学~高校基礎レベルの単熟語、文法、長文読解、英作文、面接の力を身につけます。単熟語、文法、長文読解は、なるべく、学校の教科書を何度も復習することにより身につけましょう。どちらにせよ、学校の授業には出席し、定期テストを受けるのですから。
面接は、学校に通っても対策が難しいかもしれません。英検用の面接対策書を使いましょう。
教本を読み、過去問を解き、弱点を知る
英検準2級総合対策教本(旺文社)
英検準2級過去6回全問題集(旺文社)
上記のように、英検準2級は各分野6割強の正解で合格できるとすると、単語、熟語以外は、公立中学英語でかなりいけます。中学、高校の授業の成果をいきなり過去問で試し、弱点があったら補強する、という対策がいいでしょう。
『教本』は各大問の解き方のコツをマスターすることができます。特に、英作文、面接は対策が難しいので教本でコツをマスターするといいでしょう。
ただし、準2級『教本』の文法はやらなくてもいいと思います。英検準2級では、高校レベルの文法を正面から問う問題は大問1のラスト3問ほどです。それも、中学と高校の間くらいの文法です。
読解は公立中学文法でいけると思います。
単語、熟語が弱かった人
英検準2級文で覚える単熟語(旺文社)
単語、熟語は『文で覚える』で覚えましょう。
音声を使えるので、上記の音声学習をすることができます。
長文の流れの中で単語、熟語を覚えやすいと思います。
特に、長文も弱い人は、上記のオーバーラッピング、シャドウイングをすると、長文に強くなることが出来ます。
復習の方法は勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
単語はわかるけど長文が読めない人
<なぜ日本人は英語を読めない?>
日本語と英語はSVOCと修飾の形があまりにも違いすぎるので、日本人は、部分的な文法を勉強するだけでは英語を読めるようにはなりません。
文法と読解をつなぐトレーニングが必要になります。
英文はSVOC+修飾などを正確に理解した上で、左から右にスラスラ読めるまで何度も読み返し、多読すると、長文に強くなれます。
「なぜ」がわかる英文法の授業(学研)
読解のための英文法が面白いほどわかる本必修編(KADOKAWA)
英語長文レベル別問題集3(東進ブックス)
『「なぜ」がわかる英文法の授業』は高校文法の基本的なところをカラフルな紙面でわかりやすく
理解できます。英検準2級では、文法を正面から問う問題は少ないですが、正確な読解のためにはある程度の文法は必要です。ただし、公立中学英文法で合格できると思います。
『読解のための英文法が面白いほどわかる本』は、正確な読解と英作文に必要なSVOC+修飾、句、節といった基本的な理論をマスターできます。厚い本ですが、ほとんどが解説ページなので、英文の分量はそれほどではありません。1英文は10語前後です。単語も意識して易しいものが使われており、少しでも難しそうな単語は、注がついています。音声もダウンロードできるので、上記の音声学習をしましょう。
『英語長文レベル別問題集3』はSVOC+修飾、単語などの解説が親切な長文集です。英文の出典は、私立高校入試です。高校初級の長文集としていいかと思います。大切なのは、まずは、問題を解けることではなく、SVOC+修飾が図解されているページを正確に理解し、英文を速く読めることです。『「なぜ」がわかる英文法の授業』と『基本はここだ!』で学んだ理論を応用できるよう、多読します。音声を使えるので、上記のオーバーラッピング、シャドウイングをすると、長文に強くなることが出来ます。
復習の方法は勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
<左から右に英文を読むコツ>
・SVOOとSVOCの代表的なVは覚える
・前置詞がまとめる句のカタマリを意識して、スラッシュで切り、読み下す
・節をまとめる語(接続詞、関係詞、疑問詞)を意識して、スラッシュで切り、読み下す
・andを見たら、何と何を並列に結んでいるのかを考える
<長文問題を解くコツ>
・パラグラフの最初か最後の文がトピックセンテンスである事が多い。
じっくり読む部分とざっと読む部分と緩急をつける。
・疑問文は問題提起。テーマになる。
・大切そうな単語があったら大切。
in fact、important、problem、issueなど。
・「しかし」の後は主張で大切。
その前は反対説。but、however、yet、instead、単独のthoughなど。
・「~だが」などの直後は反対説。
その後の主節が主張で大切。
though~、instead of~、in spite of~、despite~など。
・筆者が主張する文で「もちろん」「一般的に」などは、直後は反対説。
その後が主張で大切。
of course、generally、many people sayなど。
・筆者が主張する文でI thinkなどの後は主張で大切。
・具体例は主張の補強。流す。
for example、for instanceなど。
英作文の英文が書けない、内容が浮かばない人
99パターンでわかる中学英語文型の総整理(学研)
英検準2級ライティング問題(旺文社)
準2級の英作文は公立中学英語で十分です。
『99パターン』はCDつきで、例文が日⇒英で吹きこまれています。英語が読まれる前に止め、英語で言えるようにします。(暗唱)本文では英文を赤シートで隠せるので、やはり、日⇒英で書けるようにします。(暗写)
英語以前に「書く内容が思い浮かばない」人もいるでしょう。そのような人は、英検の過去問、予想問題の英作文をたくさんこなし、問題と模範解答をだいたい覚えてしまいましょう。すると、本番でも、「こういうことを書けばいいんだな」と思えるはずです。
『英検準2級ライティング問題』は英検準2級の英作文に特化しています。音声もダウンロードできます。
復習の方法は勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
<英作文のコツ>
・問題をよく読んでちゃんと答える。
・単語、文法などで減点されないように、絶対に間違いでないカンタンな英文で書く。
自信がある表現しか使わない。
自分勝手な英語をでっち上げない(減点されます)。
・特に、
主語と動詞の対応
三単現のs
時制
冠詞
複数形
関係詞(なるべく使わない)
などのミスに注意。
リスニングが弱かった人
大学受験塾チーム番町では、くり返し「上記の音声学習」を強調しているので、大学受験塾チーム番町の勉強法をしばらく続けると、準2級レベルでリスニングが弱いということはないと思います。
どうしても、という人は、過去問などのリスニングの英文スクリプトを読んで理解したリスニングの音声を、スクリプト通りに聞き取れるまでくり返し聴きましょう。それを上記の音声学習をしつつ何回分もやります。
復習の方法は勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
面接が不安な人
英検準2級面接完全予想問題(旺文社)
英検準2級面接大特訓(Jリサーチ出版)
完全予想問題のほうは面接用のCDとDVDがついてきます。
特に、面接は、対策が難しい分野だと思います。英語の地力をつけたあとは過去問と予想問題の数をこなして慣れたほうがいいと思います。
面接では、英語以前に「言うべき内容がわからない」人もいるでしょう。そのような人は、英検の過去問、予想問題をたくさんこなし、問題と模範解答をだいたい
覚えてしまいましょう。すると、本番でも、「こういうことを言えばいいんだな」と思えるはずです。
復習の方法は勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
準2級の面接では、自分の意見を言うことも求められます。この部分は、英作文と共通した対策です。問題と模範解答をたくさん読むと、「こういうことを言えばいいんだな」と思えるようになるでしょう。
日頃から、上記の音声学習をすると、最初の音読問題、その後の質疑応答にもスムーズに対応できるようになります。
英検2級の勉強法・参考書:語彙、読解、英作文、面接を高校中級レベルへ
英検2級の内容
筆記:85分
リスニング:約25分
面接:7分
大問1 短文中の穴埋め4択
大問2 長文中の穴埋め4択
大問3 長文読み取り
大問4 英作文(ライティング)
プラス リスニング、面接
高校卒業レベルと言われます。
が、英検2級では、高校レベルの文法を正面から問う問題は大問1のラスト3問ほどです。各分野で6割強を正解すれば合格点でしょうから、公立中学英語が完璧なら、大問1の語句問題や問題文中の単語、熟語以外は、公立中学英語でかなりいけると思います。
英検2級の見通し
前提として、準2級を取りましょう。できれば、準2級満点レベルまで、準2級で紹介した内容をマスターしましょう。基本がおろそかだと、運良く受かっても、後々伸び悩みます。
公立中学~高校卒業レベルの単熟語、文法、長文読解、英作文、面接の力を身につけます。
単熟語、文法、長文読解は、なるべく、学校の教科書を何度も復習することにより身につけましょう。どちらにせよ、学校の授業には出席し、定期テストを受けるのですから。
面接は、学校に通っても対策が難しいかもしれません。英検用の面接対策書を使いましょう。
一部の難関大学入試は、英検と似た自由英作文や、英検の面接に似たイラストの説明英作文を課しています。英検で対策をすると、他の受験生に差をつけることができるでしょう。
教本を読み、過去問を解き、弱点を知る
英検2級総合対策教本(旺文社)
英検2級過去6回全問題集(旺文社)
上記のように、英検2級は各分野6割強の正解で合格できるとすると、単語、熟語以外は、公立中学英語でかなりいけます。中学、高校の授業の成果をいきなり過去問で試し、弱点があったら補強する、という対策がいいでしょう。
『教本』は各大問の解き方のコツをマスターすることができます。特に、面接は対策が難しいので、教本でコツをマスターするといいでしょう。
ただし、2級『教本』の文法はやらなくてもいいと思います。英検2級では、高校レベルの文法を正面から問う問題は大問1のラスト3問ほどです。
読解は公立中学文法でかなりいけると思います。
単語、熟語が弱かった人
英検2級文で覚える単熟語(旺文社)
準2級を参照してください。
単語はわかるけど長文が読めない人
<なぜ日本人は英語を読めない?>
準2級を参照してください。
「なぜ」がわかる英文法の授業(学研)
読解のための英文法が面白いほどわかる本必修編(KADOKAWA)
The Rules 英語長文問題集(旺文社)1・2
『「なぜ」がわかる英文法の授業』『読解のための英文法が面白いほどわかる本』については、準2級を参照してください。ただし、2級の読解も、合格するだけなら、かなり中学英文法で行けると思います。
『The Rules英語長文問題集』は、SVOC+修飾、単語などの解説が親切な、高校標準レベルの長文集です。特に問題の解き方の解説が詳しいのが、評判が良い要因のようです。ただし、問題の前に大切なのは、SVOC+修飾が図解されているページを正確に理解し、英文を速く読めることです。音声もダウンロードできるので、音声学習をしましょう。
1は大学入試基礎、共通テスト、日東駒専レベル。2は共通テスト、GMARCH、中位国公立入試レベルです。
復習の方法は勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
<左から右に英文を読むコツ>
<長文問題を解くコツ>
準2級を参照してください。
英作文の英文が書けない人、内容が浮かばない人
99パターンでわかる中学英語文型の総整理(学研)
英検2級ライティング問題(旺文社)
2級の英作文も公立中学英語でほぼいけます。英検公式サイトの模範回答もそうです。『99パターン』については、準2級を参照してください。
英語以前に「書く内容が思い浮かばない」人もいるでしょう。準2級と同様に、2級のライティングに特化した『英検2級ライティング問題』もあります。
<英作文のコツ>
準2級を参照してください。
リスニングが弱かった人
準2級を参照してください。
面接が不安な人
英検2級面接完全予想問題(旺文社)
英検2級面接大特訓(Jリサーチ出版)
2級用にも、特化した面接対策書があります。準2級を参照してください。
英検準1級の勉強法・参考書:語彙、読解、英作文、面接を最難関大学入試レベルへ
英検準1級の内容
筆記:90分
リスニング:約30分
面接:8分
大問1 短文中の穴埋め4択
大問2 長文中の穴埋め4択
大問3 長文読み取り
大問4 英作文(ライティング)
プラス リスニング、面接
大学中級レベルと言われます。が、英検準1級では、文法を正面から問う問題はほぼありません。「文法」は「読む」「書く」「話す」ための道具であればいい、ということでしょうか。各分野で7割強を正解すれば合格点でしょうから、高校基本レベルの文法が完璧なら、大問1の語句問題や問題文中の単語、熟語以外は、高校基本レベルの文法でかなりいけると思います。
英検準1級の見通し
前提として、2級を取りましょう。できれば、2級で満点近く取れるレベルまで、2級で紹介した内容をマスターしましょう。基本がおろそかだと、運良く受かっても、後々伸び悩みます。
まずは、難関大学に合格するレベルの単熟語、長文読解をマスターします。
英検全体に言えることですが、大問1で要求される語彙に比べ、長文中の語彙はレベルが低いです。英検用に単語を覚える時、大問1用と長文用ははっきり区別した方がいいです。大問1はある程度の失点を覚悟、その他で満点近くまで目指す、というのが健全だと思います。
英作文、面接は、徐々に難しくなるだけで、基本的に2級までと同じです。
教本を読み、過去問を解き、弱点を知る
英検準1級総合対策教本(旺文社)
英検準1級過去6回全問題集(旺文社)
上記のように、英検準1級は各分野7割強の正解で合格できるとすると、大問1と長文中の単語、熟語以外は高校基礎レベルでかなりいけます。高校の授業、大学受験の成果をいきなり過去問で試し、弱点があったら補強する、という対策がいいでしょう。
『教本』は各大問の解き方のコツをマスターすることができます。
単語、熟語が弱かった人
英検準1級文で覚える単熟語(旺文社)
英検準1級単語・熟語問題(旺文社)
長文中の単語、熟語は『文で覚える』で覚えましょう。準2級を参照してください。
上記のように大問1で要求される語彙に比べ、長文中の語彙はかなりレベルが低いです。大問1対策だけをしたい人は、『単語・熟語問題』が効率がいいかもしれません。最初はいきなり答えを見ていいと思います。2度め以降は、出来ない問題にチェックを付けつつ、ほぼ全問できるまでくり返しましょう。
復習の方法は勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
単語はわかるけど長文が読めない人
<なぜ日本人は英語を読めない?>
<左から右に英文を読むコツ>
準2級を参照してください。
深めて解ける!英文法INPUT(学研)
高校レベルの英文法をまずまずの網羅度でカラフルな紙面で理解できます。長文を読むための文法としてざっと理解しましょう。
読解のための英文法が面白いほどわかる本難関大編(KADOKAWA)
The Rules 英語長文問題集(旺文社)3,4
『読解のための英文法が面白いほどわかる本難関大編』は、やや複雑な英文を正確に読むために必要な、SVOC+修飾、句、節といった理論をマスターできます。厚い本ですが、ほとんどが解説ページなので、英文の分量はそれほどではありません。SVOC+修飾は図解された上で、詳しく解説されています。単語、熟語も、語彙リストとして、まとまっています。音声もダウンロードできるので、上記の音声学習をしましょう。
『The Rules英語長文問題集』については、2級を参照してください。SVOC+修飾を正確に理解しながら、多読をする本です。3はGMARCH、国公立標準、早慶上智レベル。4は早慶上智、国公立難関レベルです。
復習の方法は勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
<長文問題を解くコツ>
準2級を参照してください。
英作文の英文が書けない人、内容が浮かばない人
英検準1級ライティング問題(旺文社)
英検準1級英作文問題完全制覇(ジャパンタイムズ)
準1級の英作文も語彙、文法ともに公立中学英語にやや高校基本レベルを加えたくらいでいけます。英検公式サイトの模範解答もそのような感じです。しかも、満点でなくても合格できるのですから。
逆に言うと、高校基本レベルの英語をアウトプットする機会は、英語教育に熱心な高校に通っていないと、意外に少ないのだと思います。
対策をしないと対応できないでしょうし、対策をすると差をつけることができるでしょう。
準1級の英作文は、ちょっとした日本語の小論文のテストのようなテーマになります。英語以前に「書く内容が思い浮かばない」人もいるでしょう。そのような人は、英検の過去問、予想問題の英作文をたくさんこなし、問題と模範解答をだいたい覚えてしまいましょう。すると、英検対策を通して、現代社会の抱える問題点とそれについての意見、それについての英語表現を学ぶことができ、一石二鳥でしょう。
『英検準1級英作文問題完全制覇』は、準1級の英作文に必要な論理展開に使える基本フレーズ、出題が予想されるテーマについてのフレーズ、予想問題などが載っています。それらの音声もダウンロードできます。
復習の方法は勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
<英作文のコツ>
準2級を参照してください。
リスニングが弱かった人
英語リスニングのお医者さん(ジャパンタイムズ)
英語特有の音がつながる、消える、数字など、日本人の弱点を集中治療できます。
大学受験塾チーム番町では、くり返し「上記の音声学習」を強調しているので、大学受験塾チーム番町の勉強法をしばらく続けると、準1級レベルでリスニングが弱いということはないと思います。それでもリスニングに弱い人はなぜ弱いのかを分析します。
2級を持っている人は準1級のリスニングのスクリプトを読んでわからないということは少ないかと思います。
スクリプトは読んで理解できるが、単語などを聞き取れない。
↓
音声つきの単語集やリスニング問題集で英語の正しい発音を知りましょう。
たとえばwaterは「ウオーター」というより「ワラ」と聞こえると思います。
また、上記の「お医者さん」により、英語の音の「つながる」「消える」などの変化を学習しましょう。
スクリプトは読んで理解できるが、音声が速すぎてついていけない。
↓
訓練あるのみです。
スクリプトを読んで理解したリスニングの音声を、スクリプト通りに聞き取れるまでくり返し聴き、上記の音声学習をしましょう。
それを何回分もやります。
最初は遅く再生してもいいと思います。最後は速く再生しましょう。
準1級以上の長文読解のような文章の場合、そもそも長文を左から右に一度で理解する力が必要ですよね。英文のSVOC+修飾の理解を前提に、日頃から長文読解用の教材の音声を使い、倍速再生をしてもいいでしょう。
復習の方法は勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
面接が不安な人
英検準1級面接完全予想問題(旺文社)
英検準1級面接大特訓(Jリサーチ出版)
準2級を参照してください。
英検1級の勉強法・参考書:語彙、読解、英作文、面接をさらに磨く
英検1級の内容
筆記:100分
リスニング:約35分
面接:10分
大問1 短文中の穴埋め4択
大問2 長文中の穴埋め4択
大問3 長文読み取り
大問4 英作文(ライティング)
プラス リスニング、面接
大学上級レベルと言われます。が、英検1級では、文法を正面から問う問題はほぼありません。
「文法」は「読む」「書く」「話す」ための道具であればいい、ということでしょうか。各分野で7割強を正解すれば合格点でしょうから、高校基本レベルの文法が完璧なら大問1の語句問題や問題文中の単語、熟語以外は、高校基本レベルの文法でかなりいけると思います。
英検1級の見通し
前提として、準1級を取りましょう。できれば、準1級の語彙問題以外は満点近く取れるレベルまで、準1級で紹介した内容をマスターしましょう。基本がおろそかだと、運良く準1級に受かっていても、後々伸び悩みます。
まずは、難関大学に合格するレベルの単熟語、長文読解をマスターします。
大問1の語彙問題については、準1級を参照してください。
教本を読み、過去問を解き、弱点を知る
英検1級総合対策教本(旺文社)
英検1級過去6回全問題集(旺文社)
上記のように、英検1級は各分野7割強の正解で合格できるとすると、大問1と長文中の単語、熟語以外は高校基礎レベルでかなりいけます。高校の授業の成果をいきなり過去問で試し、弱点があったら補強する、という対策がいいでしょう。
単語、熟語が弱かった人
英検1級文で覚える単熟語(旺文社)
英検1級語彙・イディオム問題500(旺文社)
大問1の語彙問題については、準1級を参照してください。
単語はわかるけど長文が読めない人
<なぜ日本人は英語を読めない?>
<左から右に英文を読むコツ>
準2級を参照してください。
チャート式基礎からの新々総合英語(数研出版)
スクランブル英文法・語法Basic(旺文社)
英検1級を目指す者の責任として(笑)、英検1級に必要かはともかく、そろそろ、高校レベルの英文法を網羅的に理解してはどうでしょう。効率はさておき、英文法を緻密に理解することにより、英語のセンテンスの構造の理解が深まるので、読解の精度はもちろん、スピードも上がると思います。
英作文での減点も減ると思います。
『チャート式』を読んだ分野を、『スクランブルBasic』の問題を解いて理解をチェックするといいでしょう。『スクランブル』のBasicでないほうは、トップ高で採用されています。有名なネクステージよりも解説が良い、使われている単語が簡単などの利点があり、オススメです。ただ、細かい文法を頑張っても長文に強くなるわけでもないのでとりあえずBasicでいいと思います。網羅度もなかなかのものです。音声をダウンロードできるので、上記の音声学習をしましょう。
復習の方法は勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。
読解のための英文法が面白いほどわかる本難関大編(KADOKAWA)
The Rules英語長文問題集(旺文社)3,4
SVOC+修飾の理解と多読は、準1級と同じ教材です。実際、1級の英文は、SVOC+修飾の形が難しいわけではありません。SVOC+修飾はこのレベルで、あとは、単語を覚えるといいと思います。
<長文問題を解くコツ>
準2級を参照してください。
英作文の英文が書けない人、内容が浮かばない人
英検1級英作文問題(旺文社)
英検1級英作文問題完全制覇(ジャパンタイムズ)
1級の英作文も、一部のそのテーマ特有の語彙を除けば、語彙、文法は、高校標準レベルでいけます。英検公式サイトの模範解答もそのような感じです。しかも、満点でなくても合格できるのですから。
1級の英作文は、ちょっとした日本語の小論文のテストのようなテーマになります。このあたりは、準1級を参照してください。
<英作文のコツ>
準2級を参照してください。
リスニングが弱かった人
英語リスニングのお医者さん(ジャパンタイムズ)
英語特有の音がつながる、消える、数字など、日本人の弱点を集中治療できます。このあたりは準1級を参照してください。
面接が不安な人
英検1級面接完全予想問題(旺文社)
英検1級面接大特訓(Jリサーチ出版)
英語で話す力(三修社)
『英語で話す力』は英検に特化しているわけではありませんが、英検で必要な表現、問われそうなトピックがたくさん載っていて、英検用にも評価が高いです。CDもついてきます。
その他は準2級を参照してください。
『英検1級面接大特訓』の内容
英検1級の面接の対策本です。実際に面接がどのように進むのか、頻出トピック、頻出トピックで使える表現、など、英検1級の面接突破に必要な情報が満載でオススメです。
第1章
『英検1級面接大特訓』では、英検1級の面接が、実際にどのように進むのか、出題内容、配点、何が求められているか、トピックの頻出分野などが親切に説明されています。
・面接が実際にどのように進むのかのシミュレーション
部屋に入る
↓
あいさつと日常会話
↓
スピーチ
↓
Q&A
↓
退室
・配点と合格点
Short Speech 30点
Interaction 30点
Grammar and Vocabulary 20点
Pronunciation 20点
合格点 60点/100点満点
・重要なのは、logical thinking & problem-solving(論理的思考力と問題解決力)。つまり、物事の因果関係を分析し、秩序立てて矛盾なく述べ、打開策を打ち出す能力。意見を持ち、根拠のある推論をしたり、問題解決や意思決定をしたりするために頭を働かせる。物事の因果関係を徹底的に分析することにより選択したり、決定を下す。
・clarity(わかりやすさ)も大切。
・pros & cons(賛成、反対、両方の意見)を考える
・英検1級面接の頻出分野の分析
政治・国際関係(民主主義など政治制度の検証)
経済・ビジネス(グローバル化の影響など)
文化・スポーツ(伝統文化保護の意義など)
科学技術(遺伝子工学の功罪など)
メディア(インターネットの功罪など)
環境(温暖化対策など)
教育(青少年の非行と人格教育の意義など)
法律・犯罪(犯罪の原因と対策など)
ジェンダー・家庭(男女平等の意義と障害など)
医学・健康(医療制度改革など)
・上記の頻出トピックについて、次にどのように論を展開すればよいか
・面接の攻略法
準備時間1分
(15秒でトピックを選び、45秒でスピーチのポイントを2,3個、英語で箇条書きで考えておく)
スピーチ2分
試験官とのQ&A
といった、面接突破の総論が述べられます。
難しそうに思えますが、第2章以降をマスターすれば、できるようになると思います。がんばりましょう!
第2章
『英検1級面接大特訓』には、ライティングと面接のイントロで使えそうな短文の例文がたくさん載っています。暗唱できるようにしましょう。たとえば、
・イントロに効果的な表現
「原子力発電を推進するかどうかについてはよく議論の的になる」
・因果関係・要因を表す表現
「個性の成長をほとんど重要視しない試験中心の教育は、青少年の非行を引き起こす主な要因である」
・影響・結果を表す表現
「倒産や失業は起業家や会社員のセルフイメージに衝撃的な影響を及ぼす」
・重要性を示す表現
「日本は、核爆弾の唯一の被爆国として、核の撤廃を進める上で、重要な役割を果たすべきである」
・両面性・ジレンマを示す表現
「アルコールは必要悪である」
・「示す」を表す表現
「家事と職場の仕事をうまく両立させることによって、親というものは子に良い手本を示すことができる」
・「促進・改善する」を表す表現
「二酸化炭素排出権取引は経済を向上させ、環境の悪化についての人々の認識を高めるだろう」
・「ダメージ・阻止」を表す表現
「保護貿易主義は世界規模の貿易や投資を妨げ、世界経済を弱体化させる」
・対策・打開策に関する表現
「地球温暖化の打開策の1つは、森林伐採や砂漠化を防ぐために、植林や森林の再生を促進することである。」
第3章
『英検1級面接大特訓』では実際にエッセイ、面接で出題されそうな例題に対し、3つ理由を上げ、反対説に考慮するなど、テンプレートに従った解答例が示されます。ここの解答例は長いですが、大まかに暗唱できるようにするといいでしょう。
付録
巻末に「英検1級大特訓フラッシュカード」というものがあります。トピックとキーフレーズを組み合わせたフラッシュカードです。トピックを見て、キーフレーズがパッと出てくるようにすれば、英検1級の面接に対応できるようになるでしょう。
『英検1級面接大特訓』の使い方
英検1級は、英語のレベルも上がりますが、出題されるトピックが、アカデミックだったり、現代社会の難しめの問題点だったりするのも難しさの原因だと思います。いくら英語が得意でも、日常に興味を持ち、自分の意見を持っていなければ、何を書き、話せばいいかわからない。そんな人は、本書で、よく出るトピックをインプットし、アウトプットできるようにすれば、英検1級の難しい面接に合格できると思います。
CDもついているので、必ず音声を併用し、音読しましょう。マスターまでの時間が早くなると思います
このシリーズは英検3級から出ていますが、やはり、ライティングと面接のトピックが難しくなる上の方の級で、価値が高いかな、と思います。
『英検1級面接大特訓』の目次
第1章 面接の準備
面接シュミレーション
二次面接試験の極意
英検1級頻出分野はこれだ
トピック分析ダイアグラム
エッセイライティング&二次面接試験の攻略法
第2章 短文練習
1.イントロに効果的な表現
2.因果関係・要因を表す表現
3.影響・結果を表す表現
4.重要性を示す表現
5.両面性・ジレンマを表す表現
6.「示す」を表す表現
7.「促進・改善する」を表す表現
8.「ダメージ・阻止」を表す表現
9.対策・打開策に関する表現
第3章 実践訓練
1.政治
2.経済
3.教育
4.医療
5.科学
6.環境
7.文化・スポーツ・レジャー
8.家庭・高齢化
9.メディア
TOEFL iBT 110点へ:読解、リスニング、会話、英作文をアカデミックレベルに磨く
日本国内では、学生は英検、社会人はTOEIC(英検1級レベルまで到達したら、TOEICの形式に慣れれば、900点は超えるでしょう。ただし、英検と異なり、文法が正面から問われます。)が有名だと思います。
アメリカでの留学、研究には、TOEFL iBT(Test of English as a Foreign Language)というテストが有名です。
130を超える国々の10,000以上の大学や機関、その他の団体がTOEFLのスコアを受け付けているそうです。たとえば、ハーバード・ビジネス・スクールではTOEFL iBTの109点を出願条件としているようです。
就職・キャリアアップにも役立ちます。 国際的な企業や組織では、英語がビジネスコミュニケーションの主要な言語として用いられることが多いため、TOEFLのスコアは求職者にとって有利に働くことがあります。また、現職者にとっても、昇進や海外赴任のチャンスにつながることがあります。
英語能力の証明としても有効です。TOEFLは、英語を母国語としない人々にとって、英語のリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングのスキルを測定する客観的な方法を提供します。これにより、自分自身の英語能力を評価し、改善に努めることができます。
一部の国では、英語圏への移住や就労ビザを申請する際に、TOEFLのスコアが要求されることがあります。これは、その国で生活や仕事をするために十分な英語能力があることを示すものです。
ある換算表では、英検1級はTOEFL iBTの100~108点に相当するとしています。
TOEFLの試験時間は約3時間です [1]。 ただし、2023年7月26日から約2時間に短縮されます [2]。料金は245ドルです。
公認問題集を解き、弱点を知る
ETS公認ガイド TOEFL iBT(三善)
TOEFL iBTも英検と同じように、Reading、Listening、Speaking、Writingが出題されます。全体的に、アカデミックな語彙が要求されるのが特徴です。ただ、長文中には、日本の大学受験レベルの単語も多いと思います。
Listeningは、まあ速いですが、東大入試ほど発音にクセはないと思います。
SpeakingとWriting、英語でのアウトプットについては、英検で鍛えていると思います。それをさらに磨き、TOEFLの対策本でテンプレート(序論・意見1・意見2・結論で構成する、など)をマスターしましょう。
TOEFLテスト英単語3800(旺文社)
スピーキング・ライティング攻略のためのTOEFL iBTテスト必修フレーズ100(テイエス企画)
TOEFLスピーキング問題110(旺文社)
TOEFLに特有の単語を覚え、Speaking、Writingのためのフレーズを覚え、Speaking問題に慣れましょう。
この記事を書いた人
大学受験塾チーム番町代表。東大卒。
指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。