【難易度】今年の入試で合否を分けたこの1題(東京出版) :大学受験数学の合否を分けるレベルを体感
大学受験塾チーム番町 市ヶ谷駅66m 東大卒の塾長による個別指導
定価は1,750円です。注意しましょう。
『今年の入試で合否を分けたこの1題』のレベル、難易度
・『Focus Gold』『青チャート』などで数学の受験によく出る技法をほぼマスターし、標準レベルの記述模試では東大レベルの成績が取れる人
・旧帝大、医学部あたりの数学で合否を分けるレベルがどの程度かを体感したい人
・大学入試前に数学の実戦問題演習をしたい人
『今年の入試で合否を分けたこの1題』の使い方
『今年の入試で合否を分けたこの1題』は、『月刊大学への数学』誌で有名な東京出版から毎年7月頃に発売される、臨時増刊号です。
その年の有名大学の数学の入試で合否を分けたであろうレベルの問題を1題取り上げています。
ただし、『月刊大学への数学』誌は数学マニア(?)向けの本なので、やや、レベルが高めに設定されていると思います。
大学受験の数学の勉強法でも述べていますが、東京出版の参考書は、入試問題の難易度をA(易)~D(難)で評価しています。Bは教科書を理解した上で『Focus Gold』『青チャート』などの問題を使いこなせれば完答できる、発想力といったものは要らない問題です。Cは、東大理Ⅰの合格者平均程度だと、完答できないことが多いと思います。
東大は入試の成績を開示しており、東大新聞は合格者平均点を調査しています。東大入試の数学は、Bを完答、Cで部分点、くらいで、十分に合格者平均点に達します。
Cの部分点もBレベルで十分です。
まず最初に「問題編」として、問題だけが、分野別に収録されています。その後、「解説編」として、分野別ではなく、北海道大学から南下して熊本大学までの順で、その年のその大学の各問題の難易度、全体の出題セットの講評、なぜこの1題か、「合否を分けた1題」の解説、が収録されています。巻末には、「難易度表」として、各大学の過去5年の難易度について、横軸に「量」、縦軸に「質」をとった座標平面が載っています。
受験の全範囲について、『Focus Gold』『青チャート』といった教材がおおむね仕上がったと思ったら、本書のB難易度の問題にどれだけ通用するか、試してみるといいかと思います。
「この1題」だけでなく、その大学の問題全てについて、A~Dの評価だけは載っています。塾長は一応、合否を分けるレベルの問題くらいは見抜けますが、第三者の評価も加え、塾生に納得してもらうために、この本を毎年購入しています。
世の中には、平均的な東大合格者にも解けないような難問に取り組みつつも、標準レベルの内容に抜けが多く、大学受験に成功しない人も多いようです。注意したいものです。
『今年の入試で合否を分けたこの1題』の問題数、どの大学が載っている?
・北海道大学理系
・東北大学理系
・筑波大学医学群
・千葉大学理系
・横浜市立大学医学部
・東京医科歯科大学医学部
・東京大学理系
・東京大学文系
・一橋大学
・東京工業大学
・東京農工大学
・慶應義塾大学理工学部
・慶應義塾大学薬学部
・慶應義塾大学医学部
・早稲田大学理工系
・上智大学理工学部
・東京慈恵会医科大学医学部
・日本医科大学
・防衛医科大学校医学科
・山梨大学医学部(後期)
・新潟大学理系
・名古屋大学理系
・金沢大学理系
・京都大学理系
・京都大学文系
・京都府立医科大学
・同志社大学理系
・京都薬科大学
・近畿大学医学部
・大阪医科薬科大学
・大阪大学文系
・大阪大学理系
・大阪公立大学理系(前期)
・大阪公立大学工学部(中期)
・神戸大学理系
・岡山大学理系
・広島大学理系
・徳島大学医、歯、薬学部
・産業医科大学
・九州大学理系
・熊本大学医学部
以上41問。
この問題が合否を決める!(東京出版)
上記の『合否を分けたこの1題』の3年分を再編集し、問題を厳選したものです。受験生は年度別『合否を分けたこの1題』と同じような使い方ができると思います。
この記事を書いた人
大学受験塾チーム番町代表。東大卒。
指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。