【使い方】中学入試塾技算数100(文英堂) レベル、偏差値は?:必要な技法をほぼ網羅
中学入試塾技算数の難易度、レベル
・小学校の教科書の説明を理解していて、問題をスラスラ解ける。
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・『受験算数の裏ワザテクニック』シリーズで、中学受験によく出る技法を理解し、マスターしている。または、通塾していて、中学受験によく出る技法を理解し、マスターしている。
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『塾技』の左ページの説明を理解でき、右ページの問題の解説も理解できると思います。
中学入試塾技算数の使い方
入試によく出る技法が、ほぼ網羅されている参考書、問題集です。大学受験の数学で言うと『チャート式』(数研出版)に例えられると思います。
左ページの説明を理解し、右ページの問題を解けるようにしましょう。右ページの問題は、1度目は解けなくても構いません。解説を読み、理解して、✓をつけ、後日、全問解けるまでくり返しましょう。
ただし、左ページの説明が、簡潔すぎて、中学入試の初級者が理解するのは難しいと思います。「理解」のための参考書というよりは、「中学入試算数の範囲を高速回転して穴をなくす」ための参考書だと思います。「理解」は上記のように、『受験算数の裏ワザテクニック』シリーズなど、わかりやすいものがおすすめです。
『塾技』を高速回転すれば算数は仕上がるので、「塾で配られる大量のプリントは意味がないなあ」と思うようになるかもしれません。
中学入試塾技算数で偏差値はどこまで伸びる?
大学受験塾チーム番町のサイトでは、『塾技』が中学入試にどれだけ通用するのかを分析しています。
まず大前提として、入試というのは、満点が必要なわけではなく、一部解けない問題があってもいいということです。
女子学院、白百合あたりは、『塾技』にほぼ似たような問題が載っている、または、せいぜい、ひとひねり、くらいの問題を解き切れれば、合格点に達します。
開成は、『塾技』と「教科書の根本からの理解」を「組み合わせる」ことができるかで、合格点を取れるかどうかが決まっています。
ただし、『塾技』には載っていないが、実際にその場で試してみると難しくない、たとえば「規則性」と言われる問題には、注意しましょう。
また、図形問題は、性質上、いろいろな問題を量をこなして、「見える」ようにすることが大切だと思います。
結論としては、『塾技』を全問スラスラ解けるようにして、実際の入試問題に慣れれば、御三家レベルの偏差値には達すると思います。
『中学入試塾技算数』のレイアウト
見開きで1つの塾技になっています。
左ページに、その塾技の解説がされています。ただし、この部分が、初見だと、解説が不親切に感じる場合が多いと思うので、先述のように、「中学入試算数の範囲を高速回転して穴をなくす」ような使い方で使い、初めての理解は『受験算数の裏ワザテクニック』シリーズなどがいいと思います。
右ページの上に「入試問題で塾技をチェック!」というコーナーがあります。このページの塾技を使った入試問題と解き方が載っています。
右ページの下に「チャレンジ入試問題」というコーナーがあります。入試問題だけが載っています。東大あたりにそれなりに受かる中学校の場合が多いですが、そのような中学校でも標準的な問題は出題されますから、中学校の名前だけで問題を判断することはできません。この部分の解答は、切り離し可能な別冊に載っています。カラフルで見やすいと思います。解説は、決して不親切ではありませんが、この本の性質上、そこまで詳しくはないと思います。
『中学入試塾技算数』の出版社の信頼性と実績
『中学入試塾技算数』の出版社は文英堂です。まず、高校の英語と国語の検定教科書を出版しています。これだけで、ちゃんとした出版社ですね。
中学入試向けには、本ページでも度々出てくる『受験算数の裏ワザテクニック』シリーズや、『受験算数の裏ワザテクニック』シリーズ。『最高水準問題集』など、数多くの有名な参考書、問題集が出ています。レベル、難易度は幅広いですが、特に、『受験算数の裏ワザテクニック』シリーズなど、解説が詳しい参考書に定評があると思います。また、本書、『中学入試塾技算数』のように、斬新なコンセプトの参考書も多いと思います。
中学生、高校受験、高校生、大学受験向けにも、同様に、解説が詳しかったり、コンセプトが斬新だったりして、評価の高い参考書、問題集が多いです。
中学入試塾技算数の目次
大きな分野わけとしては
・式と計算
・文章題
・割合
・速さ
・平面図形
・立体図形
・比
・相似
・数の性質
・規則性
・場合の数
となっています。
その中で、たとえば、仕事算、ニュートン算、転がる図形、など、中学入試によく出る技法は、ほぼ網羅されています。よほど、たとえば御三家レベルですでに合格点レベルにあるような人でない限り、欲しい物が得られる参考書だと思います。
この記事を書いた人
大学受験塾チーム番町代表。東大卒。
指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。