医学部受験の英語リスニングの勉強法・参考書:共通テストから東大入試まで

医学部受験の英語リスニングの勉強法・参考書:共通テストから東大医学部入試まで

 

英語の勉強の考え方

(1)単語、熟語
(2)文法
(3)長文に強くなる
(4)英作文
(5)リスニング

といった要素にわけて考えるのが基本です。
ただし、
・単語は長文中で覚える
・長文を読むには文法が必要
・文法の学習で英作文やリスニングを鍛える
など、相互に関連もしています。

 

英語脳を鍛えるトレーニング

速読、書く、聞く、話すも大丈夫!
何事も上達のためにはトレーニングが必要だと思います。
英語については、下記のようなトレーニングを自習で指示しています。

・オーバーラッピング
英文を見ながら音声と同時に音読
発音、抑揚などもマネする
リスニングにも効いてきます

・シャドウイング
英文を見ずに音声を追って音読

・ディクテーション
音声を聴いて書き取る
数語で止めて良い

・暗唱、暗写
日本語を見て、英語を言える、書けるようにする

・倍速再生
スマホアプリなどで、英文を通常より速く再生する

 

すでにリスニングはかなりできるはず?

 ここまで、単語、文法、長文の教材で音声学習をこなしてくると、すでにリスニングはかなりの実力のはずです。 
 あとは、日本人が弱い、音がつながる、弱くなる、消える、などの変化を重点的に鍛えましょう。

 

自分が受ける試験と自分の弱点を知る

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。
まずは、自分が受けるリスニング試験の過去問を入手し、取り組みましょう。
合格点に達していない場合、何が足りないのかを分析します。

・音声の英文スクリプトを読んで理解できない
  ↓
 リスニング以前に、語彙、文法、読解の問題です。

・スクリプトは読んで理解できるが、単語などを聞き取れない。
  ↓
 音声つきの単語集やリスニング問題集で英語の正しい発音を知りましょう
 たとえばwaterは「ウオーター」というより「ワラ」と聞こえると思います。
 また、下記の教材により、英語の音の「つながる」「消える」などの変化を学習しましょう。

・スクリプトは読んで理解できるが、音声が速すぎてついていけない。
  ↓
 訓練あるのみです。スクリプトを読んで理解したリスニングの音声を、スクリプト通りに理解できるまでくり返し聴きましょう。
 最初は遅く再生してもいいと思います。それを何回分もやります。
 最後は速く再生しましょう。

東大など、長文読解のような文章の場合、そもそも長文を左から右に一度で理解する力が前提となります。
英文のSVOC+修飾の理解を前提に、日頃から長文読解用の教材の音声を使い、倍速再生をしてもいいでしょう。

 

国立医学部へのリスニング

リスニング満点のコツ(教学社)

 国立医学部に合格するには、共通テストで高得点を取らなくてはなりません。本書は、共通テスト対策をしながら、音がつながる、消える、などの変化のトレーニングをすることができます。著者は「英作文が面白いほどかける本」の竹岡先生です。共通テストなら、日頃の音声学習とこれで満足な点が取れるでしょう。
 復習のしかたは勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。

 

東大医学部リスニング入門

英語リスニングのお医者さん(ジャパンタイムズ)

 

音がつながる、消える、数字など、日本人の弱点を集中治療できます。
復習のしかたは勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。

 

東大医学部へのリスニング

灘高キムタツの東大リスニング(アルク)

 

 東大に特化していますが、他大の志望者がこなしてもいいでしょう。Basic編もあります。 
 復習のしかたは勉強法の基本の(2)単語、短答ではない問題型へ。

 東大のリスニングは、英検などに比べ、いろいろな「なまり」の人が登場するのでけっこう厄介だと思います。東大の過去問、東大対策が大切です。

 

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この記事を書いた人

大学受験塾チーム番町代表。東大卒。
指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。

大学受験塾チーム番町 市ヶ谷駅100m 東大卒の塾長による個別指導

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はじめに

 大学受験において英語リスニングの対策は非常に重要です。初心者の方でも効果的にリスニング力を向上させるための勉強法を紹介します。本記事では、大学受験リスニングの重要性から始めて、初めてリスニング勉強をする方でも理解しやすいように専門性の高い情報を提供します。

 

国立医学部受験における英語リスニングの重要性

 大学受験では、英語リスニングのスキルが極めて重要です。リスニング力は入試の配点比率が高く、正確に聞き取る能力が求められます。

入試の配点比率が高い

 大学受験の英語セクションでは、リスニング問題の配点比率が非常に高いことが多いです。国立医学部に合格するために受験する共通テストは50%です。東大は25%です。そのため、リスニング力が高ければ高いほど、総合的なスコア向上に大きく貢献します。リスニングに対する取り組みを怠らず、十分な準備を行うことが重要です。

問題の正確な理解が求められる

 大学受験の英語リスニング問題は、日本語の訳文や選択肢を正確に理解し、正しい解答を選ぶことが求められます。文章のニュアンスや文脈を把握し、正確に情報を取り出す能力が必要です。リスニングの正確性は得点に直結するため、十分な練習と理解力の向上が重要です。

実践的なスキルの必要性

 大学受験後の大学生活や将来のキャリアにおいても、リスニングスキルは非常に重要です。大学では授業やセミナーで英語の講義を聞く機会が増えますし、社会人としても国際的な環境でコミュニケーションを取ることが求められます。リスニング力が優れていれば、英語による情報の理解や意思疎通がスムーズに行えます。

 大学受験においては、英語リスニングのスキルを向上させることが非常に重要です。配点比率の高さや正確な理解が求められることを意識し、効果的な学習方法を取り入れましょう。これによって、入試での競争力を高めるだけでなく、将来の学習や社会での活躍にも繋がることでしょう。

 

英語リスニングの基礎知識と準備

 英語リスニングの基礎を固めるためには、英語の発音に慣れることが重要です。英語の音声変化やアクセントに注意し、リスニングの準備を整えましょう。以下に具体的なポイントを挙げます。

英語の発音に慣れる

 英語の発音は日本語とは異なるルールや音の特徴があります。例えば、”th”の音や母音の発音などは日本語には存在しない音です。これらの発音に注意を払いながら、正しい発音を身につけるために繰り返し練習しましょう。音声教材やネイティブスピーカーの発音を聴くことで、正確な発音を学ぶことができます。

アクセントやイントネーションに注目する

 英語では単語や文のアクセントやイントネーションが意味の違いを生むことがあります。特に強勢が置かれる部分や文のリズムに注意を払いましょう。これによって、より自然な英語のリズムやイントネーションを理解することができます。

リスニングの準備を整える

 リスニングの準備には、環境や教材の選択が重要です。静かな場所で集中して英語の音声に耳を傾ける環境を整えましょう。また、自分のレベルに合った教材を選ぶことも大切です。初心者向けの教材はゆっくりめのスピードや簡単な表現が含まれており、徐々に難易度を上げながら学習を進めることができます。

聞き取りと発音の練習を組み合わせる

 リスニング力を向上させるためには、聞き取りと発音の練習を組み合わせることが効果的です。リスニングの教材を聴きながら、その音声をなるべく正確に発音する練習を行いましょう。これによって、聞く力と話す力を同時に養うことができます。

 リスニングの基礎知識と準備は、英語の発音に慣れることから始まります。正確な発音を身につけ、アクセントやイントネーションにも注意を払いましょう。また、静かな環境でのリスニングの準備や適切な教材の選択も重要です。これらの基礎をしっかりと固めることで、リスニング力の向上に繋げることができます。

 

初心者向けの英語リスニング勉強法

 初心者の方でも始めやすい勉強法として、シャドーイングがあります。シャドーイングは、英語の音声を真似しながら聞くことで、発音やリズムを練習する方法です。以下に具体的な手順を説明します。

音声素材の選択

 初めに、自分のレベルに合った音声素材を選びましょう。初心者向けの教材やリスニングアプリを利用すると良いでしょう。ゆっくりめのスピードで話されている音声や、短いフレーズから始めることがおすすめです。

聞き取りと反復

 選んだ音声を聞きながら、そのまま口に出して真似してみましょう。最初はゆっくりと話すことから始め、徐々にスピードを上げていきます。リスニングの教材には一文ずつの短いフレーズが含まれていることが多いので、一文ごとに反復練習すると効果的です。

音声の特徴に注意

 シャドーイングする際には、英語の音声の特徴に注意を払いましょう。アクセントやイントネーション、単語の強勢などに注目して、なるべく正確に音声を再現することを目指します。この練習を通じて、自然な英語のリズムやイントネーションを身につけることができます。

録音と比較

 シャドーイングの練習をする際には、自分の声を録音しておくと良いでしょう。自分の発音とオリジナルの音声を比較することで、どの部分が改善が必要なのかを確認できます。自己評価を行いながら継続的に練習を行いましょう。

 シャドーイングは、リスニング力を向上させるだけでなく、発音やリズムの改善にも役立つ効果的な勉強法です。初心者の方でも簡単に始められるので、積極的に取り入れてみてください。

 

リスニング対策の具体的な勉強法とテクニック

 リスニングの具体的な勉強法として、ディクテーションがあります。ディクテーションでは、聞いた英語の文を書き起こすことで、リスニング力を鍛えることができます。以下にディクテーションの具体的な手順とテクニックを紹介します。

音声素材の選択

 初めに、自分のレベルに合った音声素材を選びましょう。リスニング教材やオンラインのリソースから、短い文や会話が含まれた音声を見つけてください。最初は簡単な文から始めて、徐々に難易度を上げていくことが大切です。

聞き取りと書き起こし

 選んだ音声を聞きながら、できる限り正確に文を書き起こしましょう。最初は一文ずつ取り組むことがおすすめです。文の内容や単語のスペルに集中し、正確に聞き取るように努めましょう。

音声の速さとリピート

 ディクテーションの練習では、音声の速さやリピートに慣れることが重要です。最初はゆっくりめのスピードで聞き、徐々に速いスピードに挑戦していきましょう。また、聞き取れなかった部分は何度もリピートして聞くことで、理解度を高めることができます。

正答との比較

 ディクテーションの後は、自分の書いた文と正答を比較しましょう。間違えた部分や聞き取れなかった部分を確認し、どのような誤りがあったのかを分析します。文法の誤りや単語のスペルミスなど、改善点を把握して次回の練習に生かしましょう。

 ディクテーションは、リスニング力を養うために非常に効果的な方法です。正確に聞き取る力と書き起こす力を同時に鍛えることができます。最初は簡単な文から始めて徐々に難易度を上げることで、自信をつけながらスキルを向上させていきましょう。また、ディクテーションを継続的に行うことで、リスニング力の向上が期待できます。

 

効果的な学習環境と実践的な学習方法

 リスニング学習には効果的な学習環境を整えることが重要です。以下に具体的なポイントを紹介します。

静かな環境を確保する

 リスニング学習に集中するためには、周囲の騒音を避けることが必要です。静かな場所で学習するか、イヤフォンやヘッドフォンを使用して外部の騒音を遮断することがおすすめです。集中力を高めるためにも、学習環境を整えましょう。

音声に耳を傾ける

 リスニング力を向上させるためには、実践的な学習方法が重要です。例えば、英語のニュースやポッドキャストを聴くことをおすすめします。リアルな英語の音声に触れることで、リスニングスキルを養うことができます。興味のあるトピックやテーマのコンテンツを選ぶことで、学習のモチベーションも高まります。

アクティブな参加を意識する

 リスニング学習は単に音声を聞くだけではありません。積極的に参加することも大切です。例えば、聞き取った内容をメモに書き出したり、繰り返し音声を聞いたりして、理解度を確認しましょう。また、聞き取れなかった部分を繰り返し練習することも効果的です。

リスニング教材を活用する

 専門的なリスニング教材を活用することも効果的です。例えば、リスニング問題集などがあります。これらの教材は、レベルに合わせた問題や実践的なリスニング演習を提供してくれます。

定期的な練習を行う

 リスニング力は継続的な練習によって向上します。毎日少しずつでも継続して取り組むことが大切です。定期的に時間を設けてリスニング学習に取り組むことで、徐々に成果を実感できるでしょう。

 効果的な学習環境と実践的な学習方法を組み合わせることで、リスニング力を飛躍的に向上させることができます。自分に合った学習スタイルや教材を選び、地道な努力を続けてください。そして、自信を持ってリスニング問題に取り組むことができるようになりましょう。

 

フィードバックと自己評価の重要性

 リスニング学習において、フィードバックと自己評価は非常に重要です。以下に詳しく説明します。

フィードバックの受け取り

 リスニング学習では、他者からのフィードバックを受けることが大切です。例えば、英語のネイティブスピーカーや英語教師に自分の発音やリスニングの問題点を指摘してもらうと良いでしょう。フィードバックを受けることで、自身の課題を特定し、改善点を把握することができます。

自己評価の実施

 定期的に自己評価を行うことも重要です。例えば、自分の発音やリスニング力を録音して聞き直し、改善点を見つけることができます。また、リスニング問題に取り組んだ後は、解答と比較して自分の正答率を確認しましょう。自己評価を通じて、自身の成長や課題を把握することができます。

課題の克服と改善

 フィードバックと自己評価の結果をもとに、具体的な課題を特定しましょう。例えば、発音の問題がある場合は、発音練習に重点を置くことが必要です。また、聞き取り能力に課題がある場合は、リスニング教材や練習問題に取り組むことで改善を図ります。定期的なフィードバックと自己評価を行い、課題の克服に取り組みましょう。

モチベーションの維持

 フィードバックと自己評価は、学習の成果を実感し、モチベーションを高める効果もあります。自己評価によって自身の成長を確認することで、学習への意欲を維持しましょう。また、フィードバックを受けることで、他者からのサポートを得られることもモチベーションにつながります。

 フィードバックと自己評価は、自身のリスニング力の向上に不可欠な要素です。定期的に評価を行い、課題を特定して改善に取り組むことで、効果的なリスニング学習を進めましょう。自己の成長を確認しながら、モチベーションを保ちながら取り組んでください。

 

おわりに

 初心者の方でも、この記事で紹介した専門性の高いリスニング勉強法を活用することで、大学受験におけるリスニング力の向上が可能です。以下に具体的なポイントをまとめます。

シャドーイングやディクテーションなどの勉強法を取り入れる

 シャドーイングはネイティブスピーカーの音声を真似しながら聞くことで発音やリズムを練習します。ディクテーションでは聞いた文を書き起こすことでリスニング力を鍛えます。これらの勉強法を継続的に取り入れることで徐々にスキルを向上させましょう。

継続的な学習とモチベーションの保持

 リスニング力の向上には継続的な学習が必要です。毎日少しずつでも取り組むことで成果を感じられます。また、モチベーションを保つためには自分の学習目標を設定し、達成感を得ることが重要です。定期的に自己評価を行い、進歩を実感してください。

適切な学習環境の整備

 集中して学習できる環境を整えることも重要です。静かな場所で勉強するか、イヤフォンやヘッドフォンを使って音声を聞くなど、周囲の騒音を遮断する工夫をしましょう。また、好きな音楽や映画を活用して学習を楽しむことも効果的です。

自己評価と効果的な学習方法の見つけ方

 学習の途中で自己評価を行い、自分の苦手な部分や改善点を把握しましょう。また、他の人と情報交換をすることも有益です。さまざまな学習方法を試してみて、自分に合った効果的な学習方法を見つけましょう。

 医学部受験におけるリスニング力の向上は、十分な準備と努力が必要です。しかし、この記事で紹介した専門性の高いリスニング勉強法を取り入れながら、自分のペースで学習を進めていけば、必ず成果を得ることができます。自信を持って臨み、目標に向かって頑張りましょう!