【大学受験英語】ディクテーションのおすすめ教材とやり方、勉強法

 

東大・医学部受験の英語の勉強法

 

  1. ディクテーションとは?
  2. ディクテーションは効果はあるの?
  3. ディクテーションのやり方は?
  4. ディクテーションのおすすめ教材は?
    1. 中学英文法 Fine(Z会出版)
    2. 99パターンでわかる中学英語文型の総整理(学研)
    3. ラーナーズ高校英語(数研出版)
    4. スクランブル英文法・語法Basic(旺文社)
    5. Future Globe 表現のための英文法・語法問題(桐原書店)
    6. 英作文が面白いほど書ける本(KADOKAWA)
    7. 大学入試の自由英作文、英検の英作文・面接の参考書
  5. この記事を書いた人
  6. イントロダクション
  7. ディクテーションとは何か?
    1. リスニングスキルの向上
    2. 苦手な分野の特定
    3. 文法力の強化
    4. 音声全体を一通り聞く
    5. 聞きながら書き起こす
    6. 全体チェックと答え合わせをする
    7. 聞き取れなかった原因を分析する
    8. 基礎的な文法や単語の勉強から始める
    9. 穴埋めではなく全文を書き起こす
    10. 勉強しやすい教材を選ぶ
    11. 音読やシャドーイングを併用する
    12. 聞き取れなかった原因に合わせて対処法を考える
  8. ディクテーションの注意点
    1. 聞き返すのは最大でも10回にとどめる
    2. いきなり長時間行わない
    3. ディクテーションだけをやり続けない
    4. ずっと聞き続けない
    5. スペルにこだわり過ぎない
    6. なぜ聞き取れなかったかを明らかにする
    7. 単語のリスニング力不足
    8. 文法的な問題
    9. スピードの速さ
  9. ディクテーションのメリット
    1. 英語が聞き取れるようになる
    2. 発音の知識がつく
    3. 文法力がつく

ディクテーションとは?

英語を聴いて、書き取ることです。

 

ディクテーションは効果はあるの?

 集中力を必要とし、書くというアウトプットをするので、リスニングのトレーニング効果が高いのではないかという仮説を持っています。大学受験、TOEIC、英検など、試験にリスニングがある全ての人はすべきだと思います。
 また、読むという刺激のみではなく、聴く、書くという刺激による適応も期待できるので、リスニングのみならず、読解にも効くのではないかと考えています。

 

ディクテーションのやり方は?

・実力に応じて、数語で止める、わからない語をカタカナで書く、ゆっくり再生するなどしてもいいと思います。

・素材のレベルの上限は、大学入試の英作文レベル、つまり、読解だと高校初級レベルのものが、英作文との相乗効果もあり、良いかと思います。それ以上は、書かずに、音読系でいいかと思います。

 

ディクテーションのおすすめ教材は?

 

下に行くほど、レベルが上がります。

中学英文法 Fine(Z会出版)

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高校入試、英検3~準2級レベル。
中学英文法の解説書です。
見出し例文のみ、音声を用意できます。
文法の解説が詳しく、論理的なのがいいと思います。
文法、英作文との一石三鳥を狙えます。

 

99パターンでわかる中学英語文型の総整理(学研)

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高校入試、英検3~準2級レベル。
構文集です。文法の解説は弱いです。例文の数は多いです。
文法、英作文との一石三鳥を狙えます。

東大にそれなりに合格するような進学校の英語の下位層の特徴の1つは、(日本語を見て)英語で書くのが苦手、そのような訓練を中学時代にしてこなかった、ということでした。中学~高校初級の英文をスラスラ書けることは、高校レベルの読解には影響が大きいのかもしれません。

 

ラーナーズ高校英語(数研出版)

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高校英文法基礎~標準。
見出し例文のみ音声を用意できます。
英文法総合参考書の白チャート。
学校配布の文法書の例文は、英作文用としては、ハードルが高いケースも多いです。
本書は、類書に比べ、例文が易しめで、ディクテーション、文法、英作文と一石三鳥も期待できます。
文法は絞られつつも、解説は論理的でいいです。

 

スクランブル英文法・語法Basic(旺文社)

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旺文社
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高校英文法基礎~標準。
ありがちな文法問題羅列問題集です。『Basic』でない無印のものは、数年前は、かなり、トップ進学校で採用されていたようです。(現在はVintageがシェアを伸ばしているようです。)
類書の中では、文法事項が絞られ、単語が易しめなので、ディクテーション、英作文、文法と一石三鳥を期待できます。
文法の解説は弱めなので、高校英文法の全体像を把握できていない人は、まず、上記『ラーナーズ高校英語』をこなすといいでしょう。
この1冊を解ける、音声のスピードで理解、ディクテーション、など、ひたすらマスターすれば、まあ、高校英文法の基本の全体像を把握したと言え、それなりの成績になっているでしょう。

 

Future Globe 表現のための英文法・語法問題(桐原書店)

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高校英文法基礎~標準。
2021年8月発売。
レベルは上記『スクランブルBasic』と同じくらいですが、設問、文がかなり会話寄りです。
文法の体系をやや崩した配列なので、高校文法の全体像を把握していないと使いにくいかもしれません。
会話調のリスニングが苦手な人などにはいいのかもしれません。
たとえば、
・国立医学部志望で、どうしても、共通テストのリスニングで高得点を取らなければならない人
・英検、TOEICのリスニングが弱い人
などです。

 

英作文が面白いほど書ける本(KADOKAWA)

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KADOKAWA
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英作文基礎→和文英訳型入試。
和文英訳が出題される、京都大学、東京工業大学、東北大学、などの大学を受験する人は、本書をこなすと、リスニング、英作文の一石二鳥が狙えるでしょう
英作文の本なので、当然、書ける必要があります。

 

大学入試の自由英作文、英検の英作文・面接の参考書

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大学入試の自由英作文対策。
東大、一橋大など、上位国立大学では、自由英作文が出題されます。そして、英検の自由英作文、面接と出題傾向が似ていることも多いです。
リスニング、自由英作文の一石二鳥が狙えるでしょう。

これらの対策教材は、近年、多くが音声を利用できるようになっています。やはり、英作文の本なので、書ける必要があります。

 

この記事を書いた人

大学受験塾チーム番町代表。東大卒。
指導した塾生の進学先は、東大、京大、国立医学部など。
指導した塾生の大学卒業後の進路は、医師、国家公務員総合職(キャリア官僚)、研究者など。学会(日本解剖学会、セラミックス協会など)でアカデミックな賞を受賞した人も複数おります。
40人クラスの33位での入塾から、東大模試全国14位になった塾生もいました。

大学受験塾チーム番町 市ヶ谷駅66m 東大卒の塾長による個別指導

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イントロダクション

 ディクテーションは、英語学習において非常に効果的な方法です。初心者の方でも取り組めるように、本記事ではディクテーションのやり方と効果的な練習方法をわかりやすく解説します。専門用語や難しい話については、補足説明や例え話を交えながら説明しますので、どなたでも理解しやすい内容となっています。

 

ディクテーションとは何か?

 ディクテーションとは、英語の音声を聞いてそれを書き起こす作業のことです。この方法は、主にリスニングスキルの向上や英語力全体の向上を目指すために使用されます。ディクテーションの主な目的は、正確な聞き取り能力の開発と書き表現の向上です。

 ディクテーションは、実際の英語の音声を聞き取り、それを文字に起こすことで、リスニングスキルを鍛えるための効果的な方法です。正確に聞き取るためには、スピーカーの発音やイントネーションに集中し、言葉やフレーズの意味を正確に理解する必要があります。

 ディクテーションを行うことによって、以下のような効果を得ることができます。

リスニングスキルの向上

 ディクテーションは、英語の音声を正確に聞き取る能力を向上させます。リスニングスキルは、日常会話や講演など、さまざまな状況での英語の理解力に直結します。

苦手な分野の特定

 ディクテーションを繰り返し行うことで、自分が聞き取りにくいと感じる分野や表現を特定することができます。その分野に集中的に取り組むことで、苦手意識を克服し、理解力を向上させることができます。

文法力の強化

 ディクテーションでは、文法の正確さや文の構造にも注意を払う必要があります。正確な書き起こしを行うためには、文法の知識と理解が求められます。ディクテーションを続けることで、文法力が向上し、正確な表現ができるようになります。

ディクテーションのやり方は以下の手順に従って行われます。

音声全体を一通り聞く

 最初に、ディクテーションする音声を全体的に聞きます。この段階では、内容の理解よりも全体の流れを把握することに重点を置きます。

聞きながら書き起こす

 音声を再生しながら、聞き取った内容を書き起こします。正確なスペルや文法に気をつけながら、可能な限り正確に書き写すようにします。数語で止めてもいいです。分からない英語は、カタカナでもいいです。

全体チェックと答え合わせをする

 書き終わったら、書き起こしたテキストを全体的にチェックします。原文と照らし合わせながら、間違いや欠けている部分を修正します。

聞き取れなかった原因を分析する

 ディクテーション中に聞き取れなかった箇所について、なぜ聞き取れなかったのかを考えます。発音の問題や聞き取りにくい単語やフレーズを特定し、改善策を見つけます。

ディクテーションをより効果的に行うためのコツもあります。

基礎的な文法や単語の勉強から始める

 ディクテーションは正確な文法や単語の知識を要求します。基礎的な文法や単語の学習を進めてから取り組むことで、より効果的な学習が可能です。

穴埋めではなく全文を書き起こす

 ディクテーションでは、単語やフレーズだけでなく、文章全体を正確に書き起こすことが重要です。穴埋め形式の教材よりも、全文を書き起こす形式を選ぶことをおすすめします。

勉強しやすい教材を選ぶ

 自分のレベルや興味に合った教材を選ぶことが重要です。音声の速度や難易度が調整可能な教材を選ぶことで、より効果的な学習ができます。

音読やシャドーイングを併用する

 ディクテーションだけでなく、音読やシャドーイングと併用することで、より自然な発音やリズム感を身につけることができます。

聞き取れなかった原因に合わせて対処法を考える

 ディクテーション中に聞き取れなかった箇所には様々な原因があります。発音の問題であれば発音の練習を、語彙の問題であれば語彙の学習を重点的に行うなど、個々の問題に対して対処法を考えましょう。

 これらのコツと手順に従ってディクテーションを継続的に行うことで、リスニングスキルや文法力を向上させることができます。繰り返し練習することで、徐々に聞き取り能力が向上し、自信を持って英語を理解できるようになるでしょう。

 

ディクテーションの注意点

聞き返すのは最大でも10回にとどめる

 ディクテーション中に聞き取れなかった部分がある場合、一度や二度なら聞き返しても構いません。しかし、過度に聞き返してしまうと学習の効果が薄れます。最大でも10回程度に制限しましょう。その際には、何度も同じ箇所を聞き返すのではなく、次に進んで他の部分にも取り組むことが大切です。

いきなり長時間行わない

 ディクテーションは集中力と忍耐力を要求する作業です。初心者の方は、長時間のディクテーションに取り組むことは難しいかもしれません。最初は短いセッションから始めて徐々に時間を延ばしていくことをおすすめします。例えば、5分から10分程度のセッションからスタートし、慣れてきたら時間を徐々に増やしていきましょう。自分のペースに合わせた学習が重要です。

ディクテーションだけをやり続けない

 ディクテーションは効果的な学習方法ですが、総合的な英語力を身につけるためには他のスキルや教材も併用することが重要です。リーディング、スピーキング、ライティングなど、他のスキルにもバランスよく取り組みましょう。また、ディクテーションだけでなく、リスニングの幅を広げるために英語の音楽やポッドキャストを聴く、英語の映画やドラマを視聴するなど、多様な学習方法を取り入れることで、より実践的な英語力を養うことができます。

 ディクテーションを取り入れながらも、バランスの取れた学習を心がけることで、より効果的に英語力を向上させることができます。ディクテーションをメインの学習方法として活用しながら、他のスキルとの組み合わせや多様な学習方法の探求を行いましょう。

ずっと聞き続けない

 ディクテーションは集中力を要する作業ですが、長時間一気に取り組むと疲れてしまい、効果が薄れることがあります。長時間のディクテーションを行う場合は、適度な休憩を挟みながら取り組むことが重要です。たとえば、20分のディクテーションを行った後に5分程度の休憩を取り、頭をリフレッシュさせると良いでしょう。集中力を保ちながら効率的な学習を行いましょう。

スペルにこだわり過ぎない

 ディクテーションでは正確なスペルを書くことも重要ですが、初心者の方は最初から完璧を求める必要はありません。ディクテーションは主にリスニング力の向上を目的として行いますので、スペルの正確さよりも聞き取り能力に焦点を当てましょう。最初は大まかな単語やフレーズを書き起こし、徐々に正確さを高めていくことが重要です。スペルの習得は時間と経験が必要ですので、焦らずに取り組んでください。

なぜ聞き取れなかったかを明らかにする

 ディクテーション中に聞き取れなかった部分があった場合、なぜ聞き取れなかったのかを分析しましょう。原因を特定することで、適切な対策を立てることができます。以下に、よくある聞き取りの問題とそれぞれの対策を紹介します。

単語のリスニング力不足

 聞き取れなかった単語がある場合は、その単語のリスニング力を強化する必要があります。関連する単語やフレーズを反復して聞く練習や、単語の発音を確認するために辞書やオンラインの音声素材を活用しましょう。

文法的な問題

 ディクテーション中に文法的な問題が生じた場合は、文法の知識や文法書を参考にして正しい表現を学びましょう。特に、聞き取りにくい部分がある文法項目に注目し、積極的に学習していきましょう。

スピードの速さ

 スピーカーの話すスピードが速すぎて聞き取れない場合は、まずはゆっくり話すスピードの音声から始めましょう。徐々にスピードを上げていくことで、慣れていくことができます。

  聞き取りの問題に対する対策を立てることも重要です。自分が聞き取りにくいと感じる部分を具体的に把握し、それに対する対策を工夫して取り組みましょう。ディクテーションの練習において、聞き取りの問題に向き合い、改善していくことが重要です。

 

ディクテーションのメリット

英語が聞き取れるようになる

 ディクテーションを継続的に行うことで、リスニング力が向上します。英語の音声を正確に聞き取る力を養うため、実際の会話や講演などの音声をより理解しやすくなります。ディクテーションを通じて、スピーカーの発音やイントネーションに慣れることで、日常会話や英語の文書をより正確に理解することができます。

発音の知識がつく

 ディクテーションは正確な発音にも注力します。音声を聞き取りながら書き起こすことで、英語の発音のルールや特徴を身につけることができます。正確な発音を学ぶことで、自分自身の発音の改善や、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションにおいてより自然な発音を実現することができます。

文法力がつく

 ディクテーションは文法力の向上にも寄与します。文法的な構造や文のつながりを理解するため、文法のルールやパターンを学ぶことができます。ディクテーションを通じて、正しい文法表現や文の構成を身につけることで、自分自身の英文の組み立てや文章の正確性を向上させることができます。これは、英語でのコミュニケーションや文章作成において重要なスキルです。

 ディクテーションは、ステップバイステップで取り組むことで効果を最大限に引き出すことができます。正しい手順に沿って練習を行い、自分の英語力向上のためのツールとして積極的に活用しましょう。継続的なディクテーションの実践によって、リスニング力や発音の正確性、文法力を高めることができます。

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